俳優の阿部サダヲが主演を務め、瑛太や妻夫木聡らと共演する映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)の第1弾となるポスタービジュアルが6日、公開された。
2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。
メガホンを取るのは、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『予告犯』(2015年)などで知られる中村義洋監督。脚本は中村監督と2016年1月に公開を控える『残穢 -住んではいけない部屋-』を手掛ける鈴木謙一氏が担当する。
このたび公開されたポスタービジュアルは、破産寸前、絶体絶命のピンチに陥った町を案じる主人公・十三郎(阿部)の身の程しらずの"ドヤ顔"。十三郎は誰も聞いたことのない妙案で、殿を相手に大勝負に挑み、一発逆転を図ろうとする。それに際してのキメ顔に加え、頭には黄金の"小判"に見せかけた、庶民の"小銭"をマゲに結っている印象的なデザイン。「ゼニと頭は使いよう」とのキャッチコピーのように、"銭"に苦しめられる庶民が、自ら銭をつかって、知恵と工夫でいかに難局を乗り切るかという本作の設定を表現している。
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会