iOSに付属の『写真』は、iPhone/iPadで撮影した写真やスクリーンショットを閲覧するためのアプリ。つまりは「フォトビューアアプリ」ということになるが、そのひと言で片付けるには惜しいほど洗練された機能と操作性を持っている。iOSを代表するアプリのひとつということもあってか、特に操作性の洗練度は折り紙付きだ。
カメラロールに保存された大量の写真をスピーディーに表示することに関しては、得意中の得意と言っていいだろう。写真のサムネイルを上下方向にスクロールする速さ、タップして拡大表示されるまでの速さ、拡大表示された写真の下にある極小サムネイルが並ぶ領域(スクラバー)をスクロールする速さは、フォトビューアアプリとしての面目躍如といえる。
そのほかにも検索機能、写真に埋め込まれたメタデータ(EXIF/位置情報)に基づき分類表示する機能、iCloudを介した共有機能などいろいろあるが、操作性に関して言えばやはりフォトビューア機能が秀逸だ。
たとえば、「フルスクリーンモード」。拡大表示された写真をピンチアウトするか、写真の外側(白い領域)をタップするすると、メニューバーなど写真以外の要素が消え、左右へのフリックでしか表示する写真を切り替えられなくなる。写真以外の要素を見せたくないとき重宝することだろう。
もうひとつは「下方向へのフリック」。拡大表示された写真をサッと下方向へフリックすれば、写真の拡大表示モードは終了されカメラロールなどサムネイルが一覧された画面に戻る。画面左上の「<」ボタンをタップすることと効果は同じだが、操作体系としてはフリックのほうが洗練されており、操作のサクサク感向上にもつながる。ぜひ覚えておきたいテクニックだ。
操作手順をカンタン解説
1 モーメントやカメラロールなどでサムネイルをタップすると、フォトビューアとしての真価を発揮する動作モードに移る |
2 画面下のスクラバーを左右へフリックすると、拡大表示する写真を猛スピードで切り替えできる |
3 拡大した写真をピンチアウトするか、外側の白い領域をタップすると、メニューバーなど写真以外の要素が消えたフルスクリーンモードとなる |
4 拡大した写真を下方向へサッとフリックすると、すぐに直前の表示モードへ戻ることができる |
(提供:iPad iPhone Wire) |