もともとお歳暮は、遠方に住む親戚が本家へお供え物を贈っていたことが始まりとされています。当初は塩鮭など日持ちするものを贈っていました。しかし、お歳暮も月日とともに変化し、今では日頃お世話になっている上司などに感謝の意を表すための行事とされています。贈る物も時代に合わせて変化していますが、どんな物を贈るべきかわかりますか? 今回は、お歳暮に何を贈るべきかをご紹介します。

お歳暮には何を贈ればいいの?

結論から言えば、贈るものにルールはありません。相手に感謝の意を伝えることが目的ですから、贈り先との間柄に応じて異なる品物を贈るといった必要性はないと考えていいでしょう。

ただし食品アレルギーや好き嫌いなど、先方の好みや事情をある程度反映した方が感謝の気持ちが伝わりやすくなります。また、家族で楽しめるものも喜ばれやすいようです。

先方の好みなどがわからない場合は、品物を選べるカタログギフトという選択肢もあります。

お歳暮の相場はどのくらい?

贈る品物は好みなどによって様々ですが、金額には一定の目安があります。とはいえ、気持ちがこもっていれば、極端に高額なものである必要はありません。

ただし、以前にもお歳暮を贈ったことがある人に対しては、前回よりも値段の低いものはNGです。必ず同等以上のものを贈りましょう。

・職場の上司・取引先
→3,000~5,000円程度

・親類・縁者
→5,000円程度

・親しい友人
→3,000円程度

・その年にお世話になった人
→5,000~1万円程度

【参考文献】 これ一冊で安心 マナーのすべてがわかる便利手帳 (ナツメ社) / 決定版 冠婚葬祭マナー大辞典 (学研パブリッシング) / そのままうつせる すべての仕事で使える文書大辞典 (永岡書店)/日本人のならわしと暮らし暦12か月(海竜社)

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