日本銀行は4日、2015年10月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、10月末のマネタリーベースは前月末比5兆9,872億円増の344兆4,225億円となり、15カ月連続で過去最高を更新した。
大量の資金供給続く
内訳は、日本銀行券発行高が92兆6,001億円(前月末91兆5,618億円)、貨幣流通高が4兆6,504億円(同4兆6,440億円)、日銀当座預金が247兆1,720億円(同242兆2,295億円)となった。日銀は「量的・質的金融緩和の効果により、マネタリーベースは順調に積み上がっている」と話している。
併せて発表した10月のマネタリーベース平均残高は前年同月比32.5%増の338兆8,877億円と、こちらも過去最高を更新した。内訳は、日本銀行券発行高が同6.1%増の91兆7,792億円と、2003年3月(6.3%増)以来の伸びを記録したほか、貨幣流通高が同0.9%増の4兆6,488億円、日銀当座預金が同47.3%増の242兆4,597億円となった。
日銀は2014年10月に追加金融緩和を実施しており、現在も大量の資金供給が続いている。