プジョー・シトロエン・ジャポンはこのほど、「DS 3」とプジョー「208」の改良モデルを発表した。ともに1.2リットルのダウンサイジングターボエンジンを搭載する。両モデルともに「第44回東京モーターショー2015」に出展されている。
東京モーターショーでは、プジョー・シトロエン・DSの3ブランドが隣接してブースを配置し、フランス車の魅力をアピールしていた。シトロエンから独立して間もないDSは、新パワートレインを搭載した「DS 3」「DS 3 カブリオ」を展示。3気筒1.2 リットルエンジンに最新の直噴システムとターボチャージャーを加えたこの最新パワーユニットは、優れた動力性能と燃費性能をあわせ持つ。
このエンジンはPSAプジョー・シトロエン・グループが新世代エンジンとして開発した「ピュアテック」と呼ばれるパワーユニット。1気筒あたり5つの噴射口を持つインジェクターが装備され、200バールの高圧燃料をスパークプラグに近い位置に噴射することで、高効率の燃焼を実現する。今年6月、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー 2015」の1.0~1.4リットル部門で受賞するなど、評価の高いエンジンだ。
トランスミッションは新しい「EAT6」(エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)で、ギヤレシオをハイギヤード化することで同一速度域でのエンジン回転を下げ、新開発のクラッチによってロックアップ領域を拡大し、トルクコンバーターのスリップロスを低減させた。ミッション全体のフリクションロスも低減するなど、効率を突き詰めている。
東京モーターショーに出展されたのは、この新エンジン搭載を記念して発売された日本市場専用の特別仕様車「DS 3 ソー・パリジェンヌ」。DS発祥の地であるフランス・パリの石畳を駆け抜けるアクティブで洗練されたパリジェンヌをイメージしている。ベースモデルより1インチアップの17インチホイールを採用し、Bピラーとリアエンブレム下、ダッシュボードにフランス本社のDSブランドチームが日本市場に向けてデザインしたグレード名「So Parisienne」のステッカーがあしらわれている。
プジョー「208」は今回、フェイスリフトとパワートレインが刷新された。パワートレインは「DS 3」と同じ3気筒1.2リットルのピュアテックエンジンと「EAT6」の組み合わせ。低燃費に貢献するアイドリングストップ機能も搭載する。
スタイリングは、幅広のクロームとグリル内アクセントによって3D効果をもたらす新デザイングリル、フォグランプを分離させ、安定感を感じさせる新デザインバンパーを採用した。ランプ類も、新しいカラーリングのツートーンヘッドランプと3DタイプのLEDリアコンビネーションランプへアップデートされている。