レンジまわりの油のベタベタ、いっそのこと見なかったことにしたいくらいですが、いつか掃除をしなければならないですよね。地道に油汚れを落としていくのか……と思うと気が遠くなりそう。そんなブルーな気分を吹き飛ばしてくれるのがセスキ炭酸ソーダ! お掃除のプロ 高橋和子さんに、油ベトベトの台所まわりのアイテムを一気に掃除する方法を教えていただきました!

必要なもの

ここで紹介するのは、ダンボール!? を使って丸洗いする方法です。この掃除方法で必要なものは以下の通りです。

ダンボール (キレイにしたいアイテムがすべて入るような大きさのもの)
セスキ炭酸ソーダ 大さじ1 (お湯3Lに対して)
60℃のお湯 (段ボールの大きさにもよりますがすべてがつかるくらい)
ゴミ袋 1枚
※カッターもご用意ください。

お掃除のやり方

最初にダンボールの角1カ所を、このように切り落としてください。

角を切り取る作業はカッターで行うと便利です。ダンボールは固いので、手を切らないように気を付けてくださいね!

そして、ゴミ袋をダンボールの中に入れます。

この時、空けた穴からゴミ袋を少し出しておくのがポイント。ダンボールにはお湯を入れるのですが、このお湯を抜く際に使います。中にお湯を入れた後だと引っ張り出せなくなるので、先にちょっとだけ出しておくんです。

油汚れが付着した換気扇や五徳などのアイテムを取り外して用意します。

油汚れのあるアイテムをダンボールの中に入れて、60℃のお湯を注ぎ込みます。その後、大さじ1程度のセスキ炭酸ソーダを入れて、厚手のゴム手袋をした状態で軽く混ぜます。そうすると徐々に油汚れが浮かび上がってきますが、この状態で1時間ほど放置します。

1時間経過した後に状態をチェック。汚れの主な原因となっていた油が浮かび上がっていることを確認!

先ほど「ちょっと出しておいた」ゴミ袋をハサミでカットしてお湯を抜きます。

お湯を抜いたら、ダンボールの中にあるアイテムを取り出して洗っていきます。油がなくなっているので、容易に汚れを落とすことができます。この時、すぐに洗い落としてください。時間が経つと汚れが落ちにくくなってしまいます。

汚れはゴシゴシ洗うもの……と思っていたら、その考えは改めましょう。「掃除は化学なんです」と語る高橋さんが、そのことを実践してくれました。

で、実際に油でベトベトだったものがどこまでキレイになったのか、確認してみましょう。

年末の大掃除にぜひ!!

セスキ炭酸ソーダは、油分をすごい力で分解するので、手の油分まで取ってしまいます。ですから、手で直接触れるのは避け、必ずゴム手袋をしてお掃除してください。

この画期的なお掃除方法、何といっても「まとめてできちゃう」ところがうれしいですよね! お湯につけている間は他の場所の掃除ができますし、まとめ洗いによる時短効果も期待できますよ!

100均のセスキ炭酸ソーダで換気扇や五徳をまるごと掃除してみた

教えてくれたのは……

きれい収納コーディネーター 高橋和子さん

フェリシア ラボ代表。女性支援のために整理収納サービス・家事代行サービスを提供中。テレビや雑誌などのメディアでも活躍するほか、セミナーでの講義も多数こなす。一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会の代表理事 (EPAJ) も務める。


執筆:Honu
フリーランスのライターです。サッカーをする息子を応援しながら音楽と踊りをこよなく愛し趣味に生きる母。

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