ディスコは10月30日、「9月下旬時点の2016年度採用活動状況」の結果を発表した。調査対象は全国1,355社。期間は9月24日~10月2日。
採用繰り下げの影響、64.6%の企業が「不利になった」
採用スケジュール繰り下げによる採用活動への影響を聞いたところ、「とても不利になった」(33.3%)、「やや不利になった」(31.3%)の計64.6%が「不利になった」と回答した。
従業員規模別にみると、「不利になった」と回答した割合は従業員数に比例して高まり、「1,000人以上」の大手企業が70.9%で最多となった。
理由を聞くと、「本命の企業の選考が8月以降に解禁となり内定辞退が増えた。中小企業に対するすべり止めや試し受験が増えたと思われる(電子・電機)」「指針を守らない企業に内定をもらった学生が就職活動を終了することにより、優秀な学生との面談機会を失った(銀行)」などの声が寄せられた。
「2017年度の採用見込み」について質問すると、75.5%で「今年度並みの見込み」が最多となった。以降、「増える見込み」(19.1%)、「減る見込み」(5.4%)と続いた。
従業員規模別でみると、「増える見込み」と回答した割合は「1,000人以上」の大手企業が20.5%で最多だった。業界別では、「増える見込み」は「IT」(26.4%)が1位となった。