俳優・佐藤浩市と女優・本田翼が初共演する映画『起終点駅 ターミナル』が7日に全国公開されることに先駆け、冒頭18分の本編映像がYouTubeとFacebookにアップされた(7日23:59までの期間限定)。

映画『起終点駅 ターミナル』(左:佐藤浩市 右:尾野真千子)

原作は、直木賞作家・桜木紫乃氏が2012年に発表した短編集の同名表題作。人生の終わりに向かっていたはずの男と女が北海道・釧路で出会い、孤独を分かち合いながら再びそれぞれの人生を歩みはじめる姿を描く。『はつ恋』(2000年)や『深呼吸の必要』(2004年)などで知られる篠原哲雄監督がメガホンを取り、第28回東京国際映画祭ではクロージング作品に選ばれた。

司法では罰せられぬ罪を背負い、すべてを捨てて生きることを選んだ弁護士・鷲田完治を佐藤、完治と出会ったことで新たな希望を見いだしていく椎名敦子を本田が演じる。冒頭18分で明かされるのは、完治が自ら罰する理由となる切なくも鮮烈な過去。完治は、学生時代に生活を共にしながら突然姿を消した篠田冴子(尾野真千子)と10年ぶりに再会し、妻子ある身でありながら冴子と再び交際することを決意するが、その旅立ちの時の悲劇で運命が暗転する。

25年前に完治が犯した罪とは。釧路の街に流れ着き、息を潜めるように生きることを選んだ理由、そして、完治と敦子の物語が生まれるための重く痛々しい過去が今回の映像で浮かび上がる。


(C)2015 桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会