iOS 9では、音声アシスタント「Siri」のカバー範囲が広がった。従来は内蔵マイクで音声を認識し、各種の処理を行っていたが、iOS 9ではユーザの行動パターンを分析して処理を先取りする機能も追加された。もはや音声アシスタントではなく、セクレタリー(秘書)機能に近い存在へと進化しつつある。

ホーム画面を左から右へスワイプすると現れる「Siriの検索候補」は、そんなSiriに追加された機能のひとつだ。よく電話する人物が上段に、よく使うアプリが下段に表示され、「さらに表示」をタップするとそれぞれが2行に拡張される。音声認識とは直接関係ないが、iPhone 4sやiPad miniなどSiri非対応のiOSデバイスでは利用できない機能だ。

この「Siriの検索候補」、3D Touchに対応するiPhone 6s/6s Plusではより高度な機能を利用できる。上段に表示された人物のアイコンをタップせず、強めに押し込むと『電話』と『メッセージ』、『FaceTime』、『メール』で利用している相手の連絡先にすばやくアクセスできる。

ただ連絡先が表示されるだけではない。職場と自宅の電話番号がそれぞれ登録されている場合でも、最後に利用した番号が自動的に表示される。登録済の他の電話番号/メールアドレスに連絡したい場合には、右端の「∨」をタップすればいい。これで、『連絡先』を起動する手間が省けるぶんスマートに操作できるはずだ。

なお、3D Touch非対応のiOSデバイスを利用する場合、人物をタップして受話器や吹き出しのアイコンを表示し、さらにそれをタップし電話番号/メールアドレスを選ばなければならない。iPhone 6s/6s Plusでもこの方法で操作できるが、視線の移動幅が少ない3D Touchのほうがスマートに感じられることだろう。

操作手順をカンタン解説

1 3D Touch非対応のiOSデバイスでは、「Siriの検索候補」に表示された項目をタップして連絡先を選ぶ

2 3D Touch対応のiPhone 6s/6s Plusの場合、連絡をとりたい人物のアイコンを強めに押す

3 『電話』と『メッセージ』、『FaceTime』、『メール』で利用している相手の連絡先が表示される

4 右端の「∨」をタップすると、『連絡先』に登録済の他の電話番号/メールアドレスを呼び出せる

(提供:iPad iPhone Wire)