女優の早見あかりが2日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた主演ドラマ『東京ウエストサイド物語』(BSプレミアム12月2日22:00~22:59)の会見に登場し、お祭りに集まった人混みの中を全力疾走したシーンで、警備員に本気で注意されたエピソードを明かした。

早見あかり(左)と羽田美智子

同作は、"地域発ドラマ"として、東京・八王子を舞台に、「八王子まつり」や「八王子芸者」など、地域の魅力を盛り込んだ作品。就活で大企業を受け続けるも、内定が出ない早見演じる主人公・高山峰子が、突然芸者になると宣言した母・晴江(羽田美智子)へ反感する思いなどを描く。

オール八王子ロケで臨んだ今回は、地元の人たちが全面的に協力。八王子市民がエキストラを務めるのはもちろん、撮影スタッフに映像の専門学生が入ったほか、新卒採用の面接の場面で、実際に就職活動中の学生と面接官を務める一般企業の人が演技をしたり、撮影スタッフに映像専攻の専門学生が加わった。高山家宅のシーンは、実際に八王子にある一軒家を借りて撮影。番組ポスターも、地元のデザイン専門学生が制作したものとなっている。

同ドラマのクライマックスが、毎年70万人が訪れるという「八王子まつり」のシーン。今回、実際に祭りが行われている本番中に撮影を敢行し、早見は大混雑の中で全力疾走するシーンに挑んだ。「走り方はダサいんですけど」とフォームに自信はないそうだが、人混みの中を必死で走ったところ、「本気で警備員さんに『走らないで!』って怒られるという珍事件が起きました」というまさかの事態も。しかし、こうしたゲリラ的な撮影で、「臨場感というか、本当に焦っている感じが出たんじゃないかと思います」と胸を張った。

一方、羽田美智子は、この祭りの実際のステージにサプライズで登場し、芸者として舞を披露するシーンを撮影。クランクインの1カ月以上前から、八王子に通って稽古を重ねてきた努力の集大成で、こちらも臨場感あふれるクライマックスシーンに仕上がっている。

娘役の早見、母親役の羽田に加え、父親役の羽場裕一、息子役の内野謙太からなる高山家の面々は、撮影期間中、本当の家族のように仲が良かったそうで、会見に同席した羽田は「(早見が)天真らんまんにふるまってくれるので、楽屋の中でも家族みたいにしていて、自然と家の感じが出せたと思います」と語る。さらに、早見は、隙あらば羽田の膝の上で「ママ~」と甘えながら寝ていたといい、この日の会見でも、2人の仲むつまじさがにじみ出ていた。

なお、ドラマでは、八王子に30年以上在住し、八王子観光大使を務める北島三郎と水町レイコ親子が、ドラマ初共演。役柄上でも親子を演じている。