退職後の移住、3人に1人が関心あり - 国内で移住したい街1位は?

オウチーノはこのほど、50～65歳で首都圏に住む就労中の男女721名を対象に、「『退職後の移住』に関するアンケート調査」を行った。調査期間は10月16日～21日。

移住は考えたことがない理由は「住み慣れた街を離れたくない」

仮に退職後、移住をするとしたら、どこに住んでみたいか尋ねたところ、51.0%が「国内」と回答した。詳しく見ると、「東京都」が20.9%で1位、以下「沖縄県」(12.0%)、「神奈川県」(8.4%)、「北海道」(7.3%)、「長野県」(5.2%)となった。

移住先に選んだ理由を尋ねると、「都会は流行の先端であり、娯楽がたくさんある」(東京都)、「温暖で景色がきれいで、地震が少ないから」(沖縄県)などの声が寄せられたが、「過去に住んでいたことがある」や「知人がいる」という意見も多く、地縁のある街を選ぶ傾向にあるようだ。

移住先に海外を選んだ人は19.4%だった。詳しく見ると、「アメリカ」が35.7%で最多。2位以下は「カナダ」(7.9%)、「オーストラリア」「マレーシア」(ともに6.4%)、「タイ」「ニュージーランド」(5.0%)、「韓国」(3.6%)だった。

選んだ理由は全体を通し、「気候が温暖だから」と「治安が良いから」というものが多く、移住先を考えるうえで気候と治安は特に重視されることがわかった。

実際に退職後、移住することを考えているか聞くと、「具体的に考えている」は3.9%、「移住したいと考えている」が7.2%、「移住に興味はある」が22.2%で、合わせると33.3%が退職後の移住に関心があることが分かった。「移住は考えたことがない」は66.7%となっている。

移住を具体的に考えていると回答した人にその理由を尋ねると、「子どもの近くに行くから」(54歳/女性:東京都へ移住希望)、「既に来年の1月末を目標に移住の準備を進めている最中」(61歳/男性:マレーシアへ移住希望)などが挙がった。

移住は考えたことがない人に理由を聞くと、最も多かったのが「住み慣れた土地を離れたくないから」だった。「退職」を間近に控えている場合、これから新たに別の街で暮らそうと考える人よりも、今後も住み慣れた街で暮らしたいと考えている人が多いことがわかった。