エン・ジャパンはこのほど、人材紹介会社集合サイト「ミドル」上で、東名阪の三大都市圏に在住するビジネスパーソンを対象に実施した「地方で働くこと」に関する調査結果を発表した。それによると、約7割が地方で働くことに「興味がある」と回答した。

地方就業、不安点は「働き口」や「給与」

地方で働くことに興味があるかと尋ねたところ、69%が「興味がある」と回答。希望するエリアで最も人気が高いのは「九州・沖縄エリア」の26%で、「アジア圏に近く発展が見込める」「他の地域に比べ都市として整っているから仕事がしやすそう」など、ビジネス的な観点から好印象を持つ人が多かったという。以下、「北信越エリア」が13%、「北海道エリア」が11%などと続いた。

具体的に行きたいエリアはどこですか?

地方で働く際の不安や懸念点を聞くと、1位は「働き口が少なく、転職先がみつからなそう」で46%、2位は「給与減少の可能性がある」で40%。一方、妥協できる条件の1位は「給与の減少」で26%となった。

地方で働くことに「興味がない」と答えた人に、どのような条件であれば地方で働いてもよいかと質問すると、「やりたい仕事内容である」が24%でトップ。同社は「地方就業希望者の中には働き口が少ないのではという懸念がある。今後は都市圏での仕事を地方でもできる仕組みを作っていくことが課題だ」と話している。

調査期間は2015年7月1~30日、有効回答数は925人。