ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、2015年第3四半期(7~9月)の全国有力家電量販店・総合量販店・インターネット通販等の販売実績をもとに、4Kテレビの販売動向を発表した。
調査によると、4Kテレビの販売台数は、数量ベースで前年同期の3.2倍、金額ベースで2.2倍を記録。Gfk Japanはこの成長の理由として、4Kテレビのラインナップ拡充と、価格が低下したことで値ごろ感が強まっていることを挙げている。
4Kテレビといえば大型画面製品が多かったが、小型画面サイズのラインナップが拡充されてきている。「4Kテレビの画面サイズ別数量構成比」をみると、前年同時期と比較して、「50~59インチ」が最大ボリュームゾーンであることは変わらないものの、構成比としては21ポイント縮小。一方、最小画面クラスとなる40型と43型(グラフでは「40~45インチ」)は6%から21%へ15ポイント拡大している。
また、4Kテレビが普及するのにともなって、平均価格が下落していることも、4Kテレビの伸長を後押しすることになった。2015年第3四半期において、50型台の4Kテレビ平均価格は税別221,000円で、前年同期と比較すると22%下落。同クラスのフルHDテレビとの価格差は約11万円となり、前年同期から約27%縮小している。
2015年第3四半期の「テレビに占める4Kテレビの構成比」は、数量ベースで11%、金額ベースで33%に上る。大型連休のあった9月は単月で数量ベース12%、金額ベース35%に達した。
Gfk Japanの予測では、年末商戦でさらに4Kテレビが伸長。46型以上ではフルHDを上回る見込みだ。2015年2月に行ったGfK Consumer Insightの調査によると、「向こう半年から1年の間でテレビ購入を検討している」消費者のうち、4Kテレビを検討している割合は約50%と半数を占めている。