米Microsoftは29日(現地時間)、Microsoft Officeに関する新しいアップデートを告知した。クラウド型Office「Office Online」にSkypeのチャットが統合されるほか、ブラウザ「Chrome」向けにOffice Onlineの拡張機能を提供する。また、Android向けのOfficeアプリや、Mac向けの「Office 2016 for Mac」を改善する。
Skypeは、すでに提供済みのWindows版「Microsoft Office 2016」で統合されているが、今後、「Office Online」のWord、Excel、PowerPoint、OneNote Onlineでも、Skypeのテキスト/音声/ビデオチャット機能が統合される。ドキュメントを開きながら、その中で手軽にSkypeが利用できるようになる。同機能は、MicrosoftアカウントをもつOffice Onlineユーザーに対し、11月中に提供される予定。
また、Chromeで提供される「Office Online」拡張機能では、WordやExcel、PowerPoint、OneNote、Swayドキュメントを、Chrome上から開くことができる。開くドキュメントは、ローカル上だけでなく、OneDrive/OneDrive for Business内のものも指定可能。この拡張機能はすでにChromeウェブストアで提供している。
Android版の「Office on Android」では、アプリサイズを約40%軽量化したほか、よりスムーズにサインインできるよう改良。Mac版の「Office 2016 for Mac」では、リボン XMLによるリボンのカスタマイズ機能や、Visual Basic Editorに関する複数の機能追加を、今後数カ月以内に順次提供していく予定だ。