ポルシェ ジャパンは「第44回東京モーターショー2015」にて、「マカン GTS」「911 カレラ 4」を世界初公開した。前回の東京モーターショーでも「マカン」を初公開しており、今回も日本のマーケットを重視した出展内容となった。

華々しくアンベールされた「マカン GTS」「911 カレラ 4S」

広くゆったりとスペースを取ったポルシェのブースで行われたプレスカンファレンスは、特別な演出はほとんどなく、落ち着いた雰囲気で進められた。しかし、報道関係者の視線は熱く、注目度はきわめて高かった。前回の東京モーターショーで世界初公開された「マカン」に続き、今回も2モデルがワールドプレミアを飾るからだ。

その2台、「マカン GTS」「911 カレラ 4S」はステージ両脇に鎮座。ポルシェ ジャパン代表取締役社長の七五三木敏幸社長がアンベールを行った。七五三木氏は好調な販売を続けるポルシェの現状を伝えた上で、「マカン GTS」のワールドプレミアが日本で行われることは驚くにあたらないと発言。日本で人気の高い「911」の新型モデル「911 カレラ 4」の世界初公開と合わせて、ポルシェにとって日本が非常に重要な市場であることを誇らしげに語った。

「911 カレラ 4S」

「マカン GTS」

「ケイマン GT4」

「パナメーラ e ハイブリッド」

「ポルシェ 911 GT3RS」

「カイエン eハイブリッド」

「マカン GTS」は走行性能を高めた「マカン」の新しいモデルで、従来のモデルである「マカン S」「マカン ターボ」の中間に位置する。エンジン出力は360PSで、「マカン ターボ」に及ばないものの、車高を低くしたスポーティなチューニングのサスペンションにより、優れたハンドリングを実現した。20インチのホイールや前後で異なるタイヤサイズも、「マカン GTS」の専用装備となっている。

「マカン」は国内において、今年上半期だけで1,246台を販売しており、国内でのポルシェ販売台数のうちトップを占めている。オンロードでの性能を高めた「マカン GTS」の登場により、その人気はさらに高まりそうだ。

一方の「911 カレラ 4」は、ツインターボを採用し、排気量を縮小した新しい「911」の四輪駆動モデル。クーペとカブリオレがあり、それぞれに370PSの「カレラ 4」と、420PSの「カレラ 4S」を用意した。排気量を3.0リットルにまで縮小しているが、最高出力は従来モデルを上回り、同時に優れた燃費性能を発揮する。4WDシステムも進化し、「911 ターボ」に匹敵する電子油圧制御を採用。「911 ターボ」「911 GT3」と同様、アクティブリアホイールステアリングが「911 カレラ 4S」にもオプション設定された。