フォルクスワーゲン グループ ジャパンは「第44回東京モーターショー2015」にて、日本初公開6台を含む全17台を公開した。28日のプレスブリーフィングでは「ティグアン GTE」をクローズアップし、電動化へのシフトを印象づけた。

フォルクスワーゲン「ティグアン GTE」

同社はディーゼルエンジンの排ガス不正問題に揺れる中、東京モーターショーを迎えることになった。プレスブリーフィングでは、フォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役のスヴェン・シュタイン氏、フォルクスワーゲン乗用車ブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース氏が登壇。今回の問題を真摯に謝罪するとともに、フォルクスワーゲン グループ ジャパンが輸入したモデルには問題がないことを強調した。

フォルクスワーゲンのプレスブリーフィングの様子。驚くべきニューモデルが少なかったにもかかわらず、注目度はきわめて高かった

続いて、日本初公開となる6モデルのうち、コンセプトモデルの「ティグアン GTE」がステージに登場。同社の今後の環境対策・低燃費対策が、ディーゼルからプラグインハイブリッドやEVへシフトしていくことを印象づけた。

「ティグアン GTE」は、フォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッドモデル。最高出力115kWの1.4リットルガソリンエンジンと、ハイパワーの電気モーターを搭載し、システムパワーは218PSに達する。トランスミッションはプラグインハイブリッド専用に開発された6速DSG。ハウジングにモーターを一体化して組み込んでいる。

電気モーターのみによるゼロ・エミッション走行が50kmにわたって可能であることなど、優れた環境性能を発揮する一方、「GTEモード」と呼ばれる走行モードも搭載。このモードではガソリンエンジンとモーターが同時にはたらくだけでなく、アクセルペダル、トランスミッション、ステアリングの特性がよりダイナミックな方向に切り替わるという。

「パサート GTE」(写真左)とプラグインハイブリッドシステム(同右)

「e-up!」

「ゴルフ R」

「ポロ WRC」

フォルクスワーゲンブースでは、その他にも「ゴルフ GTE」「パサート GTE」「e-up!」といった電動化したモデルが顔をそろえた。スポーティゾーンに「ポロ WRC」「ゴルフ R」も並び、ラインアップの豊富さをアピールしていた。