iOS用Outlook v2.0

米Microsoftは昨年から今年にかけて人気メールアプリの開発会社と人気カレンダーアプリの開発会社を買収した。1つは昨年12月に買収したAcompliで、同社は今年1月に「Acompli Email」をベースにしたiOS用およびAndroid用の「Outlook」アプリの提供を開始した。もう1つは今年2月に買収したSunriseだが、同社は28日(米国時間)、「Sunrise Calendar」の機能もOutlookに統合していく計画を明らかにした。

Microsoftは28日(同)に、iOS用Outlookのバージョン2.0の提供を開始した。これは主にデザインとユーザーインターフェイスを改良したアップデートで、中でもカレンダー機能に様々な変更が加えられ、よりクリーンで情報を見分けやすくなった。たとえば、カレンダーのスクロールに合わせてTodayボタンがダイナミックに移動し、表示している日と今日の間隔を視覚的に把握できる。日付ピッカーでは過去の日がグレイで表示され、イベントでは日付/期間/場所といった基本情報、招待状への返答状態などをグループ化や色分けで目立たせている。これらのデザイン改良にはSunriseチームが貢献しているという。

デザインのアイディアだけではなく、今後はSunrise Calendarの機能やユーザー体験を順次Outlookに取り込み、将来的にSunriseはOutlookに置き換えられる。SunriseユーザーはOutlookへの移行を考えなければならないが、Javier Soltero氏(Outlook担当CVP)は「Sunriseの機能が十分にOutlookに統合されるまで、Sunriseは市場に残り続ける」としている。