ヤマハは10月28日、トールボーイスピーカー「NS-F350」と、スピーカーパッケージ「NS-P350」を発表した。いずれもハイレゾ音源の高域再生(40kHz超)に対応する。発売は12月下旬。希望小売価格はNS-F350が45,000円で、NS-P350が40,000円(すべて税別)。カラーはウォルナットとブラックの2色。

NS-F350(左:ウォルナット、右:ブラック)

NS-F350は、横幅220mmで設置面積を抑えたトールボーイスピーカー。3cm径ツイーター×1、13cm径ミドルレンジ×1、16cm径ウーファー×2を搭載した3ウェイ・4ユニット構成を採用している。

ツイーターはアルミ製で、金属振動板のノイズを抑える「黒色皮膜処理ダイヤフラム」やCCAWを使用したボイスコイルを装備。振動板やボイスコイルを軽量化かつ高剛性化することで、広域にわたる再生周波数帯域と高い強度を両立している。ミドルレンジとウーファーにはPMD(Polymer-injected Mica Diaphragm)振動板を搭載しており、S/N比を向上させている。また、高音域の壁面反射による悪影響を軽減する「ウェーブガイドホーン」を採用。定位感や周波数特性の乱れを防ぐ。

本体側バッフルの上にアウターバッフルを取り付けたWバッフル構造と、側面を湾曲させ剛性を確保したタンブルフォームデザインを取り入れており、不要共振や定在波の影響を抑えている。

NS-P350(左:ウォルナット、右:ブラック)

NS-P350は、センタースピーカーとサラウンドスピーカーがセットになったスピーカーパッケージ。NS-F350やサブウーファーとの組み合わせを想定している。センタースピーカーは13cm径ウーファー×2と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ・3ユニット構成。サラウンドスピーカーは13cmウーファー×1と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ構成となっている。

型番 NS-F350 NS-P350(サラウンドスピーカー) NS-P350(センタースピーカー)
再生周波数帯域 35Hz~45kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB) 57Hz~45kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB) 58Hz~45kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB)
インピーダンス
最大入力 200W 150W 200W
出力音圧レベル 88dB 90dB
クロスオーバー周波数 1.4kHz、3.8kHz 3kHz 2.8kHz
入力端子 バナナプラグ対応ネジ式(バイワイヤリング対応) バナナプラグ対応ネジ式
壁掛け対応 × ×
サイズ W220×H1,157×D339mm W186×H320×D208mm W500×H174×D202mm
質量 25.9kg 4.8kg 6.3kg