11月からアリババグループの「Alitrip」に出店
ジェイティービー(以下、JTB)とソフトバンクは28日、インバウンド(訪日外国人旅行者)ビジネスにおける戦略的事業提携に関する契約を締結した。ソフトバンクは旅行業を行う新会社を設立し、JTBとともに訪日外国人旅行者向けのビジネスを展開する。
JTBグループでEコマース事業を担うi.JTBがソフトバンクの新会社に旅行業に関するノウハウを提供し、JTBグローバルマーケティング&トラベルと協力して商品を供給するほか、新会社と共同で訪日外国人旅行者向けにオリジナル商品を開発する。
提携第1弾として、11月11日(中国における「光棍節(シングルデー)」)から、アリババグループ(阿里巴巴集団)の旅行販売プラットフォーム「Alitrip(阿里旅行)」に専用の旅行サイト「日本汐留旅行旗艦店」を出店し、ホテル予約など訪日観光客向け旅行コンテンツの販売を開始する。
ソフトバンク広報は「Alitripの日本旅行コンテンツは90%以上が中国企業によるものとなっている。そこで日本企業が企画する日本旅行コンテンツを充実できないかと考えた」と話している。
今後は、「Alitrip」のスマートフォンアプリを通じて観光情報の発信や実店舗への集客促進などを行うほか、ソフトバンク・ペイメント・サービスの決済サービスにも対応する。また「日本汐留旅行旗艦店」と「Yahoo! JAPAN」を連携し、旅行前や旅行中における様々なサービスに加え、帰国後も日本の商品を簡単に購入できるサービスを提供していく。