「塚田農場」や「四十八漁場」などを手がけるエー・ピーカンパニーは29日、東京都目黒区・中目黒に、自社鴨農場の鴨を使った飲食店「Na Camo guro(なかもぐろ)」を出店する。
山形で育てた自社鴨を使った料理を提供
日本における鴨食の歴史は古く、加賀藩の前田家の祝い席に供され、皇室には公式の鴨場があるなど、なじみ深いものだった。一方、鴨の銘柄や飼育法にばらつきが大きいことなどから、価値づけしにくい食材でもあったという。
そんな中、平成元年より試行錯誤し、独自の飼育法を編み出してきた鴨農家に同社代表取締役社長・米山久氏が出会い、その志に深く共感したことをきっかけとして鴨の飼育に着手。今後は加工、販売にも注力していくことを決定した。まずは自社鴨を使った料理と、それに合わせたワイン、日本酒を提供する同店を開店する運びとなったとのこと。
同店では、鴨の飼育日数や餌などを変えながら、試作と試食を重ねた結果生み出された新しい鴨料理を楽しめる。また料理に合わせたお酒のペアリングも準備中だという。