阪急電鉄は2016年3月、阪急電鉄西院変電所(京都府京都市)に「駅舎補助電源装置」を導入する。電車がブレーキを作動した際に生じる回生電力を駅の電力として活用するという。

「駅舎補助電源装置」のしくみ

この「駅舎補助電源装置」は、回生電力を駅の照明や空調、エスカレーターなどに活用できるように、直流から交流に変換するインバータ装置。これまでは他の電車の動力として回生電力を活用していたが、この装置の導入により、さらなる省エネルギー化を実現。西院変電所への導入で一般家庭約30軒分に相当する年間約15万8,000kwhの省エネルギー効果を見込めると試算しており、今後は他の変電所への装置導入の検討を進める考えだ。

阪急電鉄はその他、既存車両に比べて約50%程度の消費エネルギー削減を達成している1000系・1300系の増備、鉄道利用を呼びかけるポスター・ステッカーの掲出(11月初頭から約1カ月間)などで環境への取組みを進めるとしている。