俳優の間宮祥太朗と浦井健治がダブル主演を務め、来年1月からオンライン動画配信サービス「Hulu」で配信ドラマ『ニーチェ先生』が、配信の1週間後、1月下旬から地上波・読売テレビで放送されることが26日、分かった。
同作は「コミックジーン」で連載中の人気漫画を実写化するもの。ツイッターに投稿されたコンビニアルバイトの業務日誌をコミカライズした作品で、接客業界の不条理に真っ向勝負を挑む姿を、福田雄一氏の脚本・演出で描く。
間宮が演じるのは、「お客さまは神様だろう!?」と要求を突きつけた客に「神は死んだ」と返したという、大物新人コンビニバイトの仁井智慧。間宮は「頭の奥の奥までは読めない男ですよね」と自らの役柄を評しながら、今回のドラマについて「漫画と同じ土俵で勝負しようとすると、絶対漫画の可能性には勝てない」と分析する。
仁井は、無駄なものを摂取しないというのため、間宮は体重を落とし、原作の雰囲気に合わせて髪の毛も短くして撮影に臨んでおり、「漫画には漫画、映像には映像の武器があると思うし、自分は三次元の仁井を演じるつもりです」と意気込みを語っている。
浦井が演じるのは、原作であるツイートを投稿した人物である松駒。大物新人の仁井に、度肝を抜かれっぱなしの毎日を送るキャラクターだ。福田監督から、「松駒君は浦井君そのものだからそのままで良い」と言われ、「とても楽しく演じられました(笑)」という浦井だが、台本をもらってからクランクインまで1週間しかなかったため、毎日17時間程度セリフを覚え続けたという。
そんな2人は今回が初共演。間宮は、浦井は初日に、初対面とは思えないようなハイテンションで間宮にあいさつしたそうで、間宮は12歳年上の浦井に「とても愛くるしい(笑)」と印象を語る。一方、浦井は、LINEで関係者のグループを作るなど、座長としての一面も。「全ての人がこの作品を面白くしよう、楽しくしようという意識があって、自分自身にとっても、楽しい現場でした」と語っている。
福田監督は「役者さんがそれぞれの相手が自分を面白がっているから、それに応えようとしてハジけている」と充実の様子。そうした現場の熱が「作品に反映されていると思います」と自信を語った。
なお、地上波での放送は、関西地区の読売テレビ以外の放送局でも検討されている。