奈良県奈良市に複合施設「鹿の舟」が誕生

くるみの木は11月19日、奈良県の魅力を発信する複合施設「鹿の舟」(奈良県奈良市)をオープンする。

「鹿の舟」は、奈良市井上町の「ならまち振興館」をリニューアルして開業する。伝統的な生活文化が残る奈良町の魅力をより生かすため、観光案内だけでなく、その生活文化に触れ、これからの生活を照らし、考えることをテーマにさまざまなサービスを提供するとのこと。

観光案内施設「繭 mayu」では、従来の案内所のようなカウンター越しの案内ではなく、利用者との対話を通じて旅の始まりをサポートする。また、"生活学校"と称して、奈良を中心に各地の伝統的な生活文化を体験し、学ぶ場も運営するという。

食堂&グローサリーの「竈 kamado」では、奈良の魅力のひとつである"朝"の空気感を旅行客に感じてもらい、地域住民にも見直してもらうきっかけとして、朝ごはんを提供する。本格的な竈(かまど)を施設中央に設置し、毎朝ご飯を炊き、朝から食事を提供するとのこと。おかずには奈良の伝統野菜や県産の食材を使用し、奈良の旬を味わえるようにする。併設するグローサリーでは、実際に食堂で使用している奈良の食品や道具を販売し、週末には食材のマルシェなども開催予定。

食堂&グローサリーの「竈 kamado」では朝ごはんを提供

また、12月中旬には喫茶室&雑貨店の「囀 saezuri」もオープン予定となっている。同店では、ハンドドリップのスペシャルティコーヒーや、奈良の食材を使用したドリンクメニュー、フードメニューを提供。国内外の旅行者や近隣の利用者が集い、交流する止まり木のような喫茶室を目指しているとのこと。