パナソニックは「秋の新製品体験会」を報道関係者向けに開催した。紹介されたのは9月1日発売の「スモーク&ロースター NF-RT1000」、11月1日発売のホームベーカリー「SD-BMT1001」、9月中旬から順次発売の微凍結パーシャル搭載冷蔵庫「WPVタイプ」「XPVタイプ」「PVタイプ」、Technics(テクニクス)ブランドのネットワークオーディオプレーヤー「ST-C700」と2ウェイスピーカー「SB-C700」だ。

室内でくん製作って大丈夫?

スモーク&ロースター NF-RT1000は、室内でも煙を気にせずくん製を作れるロースター。発表当時にも話題を集めた製品である。詳細はコヤマタカヒロ氏によるレビュー「絶品の燻製をキッチン家電で手軽に作る - コヤマタカヒロのパパ家電」をご参照いただきたい。

消費税の増税以降、「外飲み」の頻度は減少傾向、「家飲み」の頻度は増加傾向にあるというデータが出ている。また、くん製専門店や手作りくん製のレシピブックが人気を集めており、そういった背景のもと、家庭で気軽にくん製を作れるNF-RT1000を開発したそうだ。

【左】スモーク&ロースター NF-RT1000。もちろんくん製だけでなく、魚や肉、ピザ、スイーツなど多彩なメニューを作れる。【右】調理例。甘栗のくん製なんて初めて見た

一般的なくん製は主に3種類

くん製は一般的に、15℃から30℃の低温で長時間いぶす「冷燻」、30℃から80℃の中温で1~3時間ほどいぶす「温燻」、80℃以上の高温で短時間いぶす「熱燻」の3種類に分けられる。NF-RT1000で作れるのは熱燻で、油分が残ってジューシーに仕上がるのが特徴だ。水分をとばすというよりは、香り付けを目的としているため、冷燻や温燻ほど日持ちはしない。

NF-RT1000の画期的なポイントは、独自の除煙・脱臭機能を搭載しているおかげで、室内でも煙を気にせずくん製を作れるというところ。庫内ファンで煙を触媒フィルターへ誘導し、触媒が油や煙、ニオイといった有機物の酸化・分解を促すという仕組みだ。庫内で発生した煙は、無色でニオイの少ない気体として排出される。

<動画(音声が出ます)>除煙・脱臭の仕組み

くん製チップを敷き詰めて、食材をセットし、アルミホイルで密閉。食材をセットする「くんせい容器」には、2カ所の通気用孔が設けられている。これによって空気の流れが発生し、効率的な除煙・脱臭をサポートするだけでなく、くん製の色ムラも低減できる

くん製のできあがり

調理例。餃子はかなりオススメ! くん製にしたナッツは、手が止まらなくなってついつい食べすぎてしまう

けむらん亭という愛称で展開。写真は特製のコースター