カシオ計算機のiOS向け自動作曲アプリ「Chordana Composer」(コーダナ コンポーザー)の最新版(バージョン:2.1.0)が提供され、新機能「写真スライドショー」が追加された。同機能は、作曲した楽曲をBGMにした写真スライドショー動画を作製できるというもの。動画はYouTubeへ投稿することが可能だ。
Chordana Composerってどんなアプリ?
Chordana Composerは、思い付いた数小節のメロディをiPhoneに入力するだけで簡単に作曲できるアプリで、2015年1月より提供を開始している。楽譜を作成する、鍵盤を弾く、鼻歌や口笛で音声入力する、といった方法で数小節のメロディを入力すると、イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→エンディングまで、1曲まるごと自動生成される。価格は600円(原稿執筆時点)。
2015年7月にはver.2.0をリリース。作成できるジャンルが追加されたほか、MIDIファイルや着信音データのエクスポートに対応。制作した楽曲をYouTubeで公開する機能や音声データに変換してメールで送信する機能が追加された。
さっそく写真スライドショーを作ってみた
今回公開された最新版は、ファイルの共有から「YouTube」を選ぶと「楽譜」「写真スライドショー」を選択できるようになった。写真スライドショーに使えるのは、iPhoneに保存された10枚までの静止画像。例えば、旅行先でたくさんの写真を撮影してきた。
そこでBGM付きの写真スライドショーを作りたいが、著作権フリーの楽曲を探すのが大変だ。あるいはイメージに沿った曲が見つからない。そんなときに、Chordana Composerで作曲したオリジナル曲をBGMとして利用できる。著作権フリーの楽曲を利用した場合より、写真スライドショーに愛着が増し、満足度が高くなることは間違いない。
動画のプライバシー(公開、限定公開、非公開)は、アップロード前に設定できる。タイトルや説明など、投稿に必要な情報を入力したら、ワンタップで投稿が完了する。筆者も実際に試してみたが、投稿された動画を再生させてみると、趣があって良い雰囲気になっていた。ちなみに動画の容量は9MB弱、尺は3分12秒だったが、これは曲のテンポなどで変化するので参考までに。カシオ計算機の担当者によると、「今回のアップデートにより、様々な人が手軽に写真スライドショーの作成を楽しめるようになった。これまで通り作曲に興味のある層に加え、今後は、写真に興味のある層も取り込んでいけるのではないか」とのことだ。
同機能で写真スライドショーを作成し、YouTubeに投稿すれば「撮ってきた写真を多くの人に見てもらいたい」「作曲した楽曲を多くの人に聞いてもらいたい」といった異なる2つの欲求を、一度に満たすことができるだろう。気になった方は、App Storeでチェックして欲しい。
(執筆:大石はるか)