2014年クリスマスに全米公開となり大ヒットを記録したアンジェリーナ・ジョリー監督作『不屈の男 アンブロークン』が2016年2月に日本公開されることが22日、わかった。

『不屈の男 アンブロークン』ポスター

本作は、第二次世界大戦で日本軍の捕虜となったオリンピック・アスリート、ルイ・ザンペリーニの半生を描いた実話。1936年のベルリン・オリンピック5,000mで驚異的なタイムをたたき出したルイ・ザンペリーニは、第二次世界大戦で空軍パイロットとなり、乗っていた爆撃機の不時着によって、47日間の漂流の末に日本軍に見つかり捕虜として収容所に送られてしまう。収容所では、ワタナベ伍長による執拗な虐待を受けるが、2年におよぶ捕虜収容所での地獄を不屈の精神で耐え抜き、終戦によってついに解放される。

ローラ・ヒレンブランドの『シービスケット』を原作に、ジョエル&イーサン・コーエンらが脚本を手掛けた本作は、第87回アカデミー賞で、撮影賞、録音賞、音響編集賞にノミネートされた。ルイ・ザンペリーニを演じるのは、『ベルファスト71』のジャック・オコンネル。そのほか、ドーナル・グリーソン、MIYAVI、ギャレット・ヘドランド、フィン・ウィットロックらが出演する。

映画の舞台が日本でもあるにも関わらず日本で公開されないことに違和感があるとし、「戦争を描くいろいろな形の映画があるべき」、「戦争を背景に一人の男に降りかかる苦難を不屈の精神で生き抜く様を力強く描いたドラマ」であるという点から、製作のユニバーサルと配給のビターズ・エンドが公開を決断した。

『不屈の男 アンブロークン』は2016年2月、シアター・イメージフォーラムを皮切り全国公開。

(c)2014 UNIVERSAL STUDIOS