ワイシャツの袖のアイロンがけは、多くの場合、ちょっと手抜きをするポイントかもしれません。でも、ここにも正しい方法があります。ポイントはアイロンをかける方向。基本を覚えてビシッとした袖を仕上げてみましょう。

やり方

アイロンをかける前に、パンパンと伸ばしてアイロン台に袖をのせます。続いて、脇の下部分から出ている縫い目の線をアイロンがけの基本線になるよう、折り目をしっかりつけます。

この折り目から、下におろすようにアイロンをかけます。

そのまま横にスライドさせるようにアイロンをかけます。ポイントは、起点となる線を間違えないこと。必ず、「脇の下」の縫い目の線をアイロンがけの基本線となるようにします (そうすると、縫い目のおかげで線がズレることがないからです)。

基本的にはこれで袖のアイロンがけはおおむねOKなのですが、仕上がりが不安な場合は裏返して同様にアイロンをかけます。

この場合も基本は「脇の下」の縫い目の線。ここから横に、上にスライドさせながらアイロンをかけるようにします。

最後にカフスのタック部分の仕上げを行って完了です。プロはもっときちんとタックにアイロンがけを行うのですが、一般のご家庭ではこれでOKでしょう。

これで袖のアイロンがけは完了です。

この方法で、反対側の袖にもアイロンをかけましょう。

プロに教えてもらいました - ワイシャツの正しいアイロンがけ方法【袖編】

教えてくれたのは……

田辺明敏さん

田辺クリーニング 二代目店主。クリーニング一筋30年以上。専用の工場もあり、技術に定評がある埼玉県のクリーニング店を経営。地元商工会の洗濯講座などのセミナー講師も担当している。

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