日本HPは20日、個人向けPCの2015年冬モデルとして、ノートPCを5モデル、デスクトップPCを3モデル発表した。各モデルの内容は個別の記事を参照いただくとして、ここでは全体像をまとめる。

まずノートPCでは、久しぶりの新モデルが登場する最上位ブランド「Spectre(スペクトル)」に注目。デンマークのオーディオメーカー、Bang & Olufsenの創業90周年を記念した13.3型の「HP Spectre 13 x360 Limited Edition」で、液晶ディスプレイのひんじ部分が360度回転するコンバーチブル型の2in1ノートPCとなる。

もうひとつノートPCから。スタンダードラインの「Pavilion」シリーズに、15.6型ゲーミングノートPC「HP Pavilion Gaming 15」が加わった。日本HPのゲーミングノートPCは「OMEN(オーメン)」というブランドだが、知名度が高いPavilionシリーズとしてリリースすることで、ゲーミングノートPCをより身近なものにしていく。といっても、CPUはSkylake世代のIntel Core i7、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 950M(4GB)、液晶ディスプレイはIPS方式のフルHD(1,920×1,080ドット)と、高いスペックでまとめている。

そのほかのノートPC、およびデスクトップPCは、2015年夏モデルからのマイナーチェンジと考えてよいだろう。プリインストールOSがWindows 10になったり、CPUが第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)にアップデートされていたりする。

13.3型プレミアム2in1「HP Spectre 13 x360 Limited Edition」

液晶ディスプレイが360度回転する、コンバーチブルタイプの13.3型プレミアムモバイル2in1ノートPCだ。直販サイト「HP Directplus」から11月下旬の発売で、価格は税別129,800円。

主な仕様は、CPUがSkylake世代のIntel Core i5-6200U(2.30GHz)、メモリがLPDDR3 8GB、ストレージが256GB M.2 SSD(SATA接続)、グラフィックスがIntel HD Graphics 520(CPU内蔵)。光学ドライブは搭載しない。OSはWindows 10 Home 64bit版。13.3型の液晶ディスプレイはタッチ対応のIPSパネルで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリ駆動時間は約12時間45分。

15.6型ゲーミングノートPC「HP Pavilion Gaming 15」

トゥインクルブラックの本体カラーをベースに、アクセントしてハイブリッドグリーンを使用。直販サイト「HP Directplus」では同日より販売が開始され(商品の到着は11月中旬以降)、直販価格は税別109,8000円から。

ラインナップには、メモリ容量とストレージ構成、光学ドライブが異なる3種類のモデルを用意。スタンダードモデル(15-ak022TX)の主な仕様は、CPUがSkylake世代のIntel Core i7-6700HQ(2.60GHz)、メモリがLPDDR3 8GB、ストレージが1TB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 950M(4GB)。OSはWindows 10 Home 64bit版。15.6型IPSの液晶ディスプレイはノングレア(非光沢)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリ駆動時間は約7時間。

11.6型モバイルノートPC「HP Stream 11」

直販サイト「HP Directplus」の限定モデルとなり、税別27,700円という価格がポイント。発送は11月中旬以降から。

主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2840(2.16GHz)、メモリがDDR3L 2GB(オンボード)、ストレージが32GBフラッシュメモリ(eMMC)、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。光学ドライブは持たず、OSはWindows 10 Home 64bit版。11.6型の液晶ディスプレイはノングレア(非光沢)タイプで、解像度は1,366×768ドット。バッテリ駆動時間は10時間30分。

10.1型デタッチャブル2in1 PC「Pavilion x2」

キーボード部とタブレット部が分離・合体できる10.1型ハイブリッドPC。直販モデルと量販店モデルの2種に、それぞれサンセットレッドとブリザードホワイトの2色を用意。販売は11月中旬からで、「HP Directplus」モデルの直販価格は税別59,800円から。

主な仕様は、CPUがIntel Atom x5-Z8300(1.44GHz)、メモリがDDR3L 2GB(オンボード)、ストレージが64GBフラッシュメモリ(eMMC)、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、ディスプレイが10.1型ワイド(1,280×800ドット、IPS、光沢)。光学ドライブは搭載せず、OSはWindows 10 Home 64bit版。バッテリ駆動時間は約9時間30分。

17.3型フルHD液晶のハイエンドノート「HP ENVY 17」

同社の直販サイト「HP Directplus」限定モデルで、販売開始は11月下旬、直販価格は139,800円から。ラインナップは上位モデルと下位モデルの2種類。

下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700HQ(2.60GHz)、メモリがDDR3L 8GB、ストレージが256GB M.2 SSD(SATA接続)+1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 950M(4GB)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、OSがWindows 10 Home 64bit版。17.3型の液晶ディスプレイはIPS方式のノングレア(非光沢)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリ駆動時間は約9時間30分。

ミニPC「Pavilion Mini 300」

11月上旬に発売し、直販サイト「HP Directplus」での価格(税別)は上位モデルが89,800円から、下位モデルが69,800円から。

上位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.20GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB×1(最大16GB)、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)。光学ドライブは非搭載。OSはWindows 10 Home 64bit版。

23型オールインワン「HP Pavilion 23」

1,920×1,080ドット(フルHD)で23型グレア(光沢)タイプのIPS液晶ディスプレイを採用したオールインワンデスクトップPC。11月上旬から直販サイト「HP Directplus」で発売し、直販価格(税別)は上位モデルが99,800円、下位モデルが89,800円。

上位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-6400T(2.20GHz)、チップセットがIntel H110 Express、メモリがPC3L-12800 8GB×1(最大16GB)、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ。OSはWindows 10 Home 64bit版。

エントリークラスのミニタワー「HP 251」

11月上旬から各地の量販店で発売し、店頭予想価格(税別)は55,000円前後。

主な仕様は、CPUがIntel Celeron N3050(1.60GHz)、メモリがPC3L-12800 4GB×1(最大8GB)、ストレージが500GB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ。OSはWindows 10 Home 64bit版。