ハワイアン航空は10月20日、エアバスA330使用路線のビジネスクラスに180度までリクライニング可能なフルフラットシートを導入する計画を発表した。この新たに導入する座席はイタリアのOptimares社との共同開発となっている。
同社の代表取締役社長兼CEOであるマーク・ダンカリーは「ビジネスクラスで行くハワイの旅に新たな時代を切り開く」とコメントしており、座席は利用者の要望の見直しと調査を経て、ハワイ諸島のルーツを大切にしたオリジナルデザインを創り上げた。
ビジネスクラスの新型シートでは、76インチ(193cm)のフルフラット・ベッドになるプラットフォームを採用。プライバシーを確保するとともに、隣の座席とフライト体験を共有することもできる。新型シートは次世代大型タブレットによるエンターテインメントを提供する機能も備え、快適で見やすい位置に角度を調整できる。
シート配列はカップルやファミリー層を意識して、2-2-2のレイアウトを採用。フルフラットシートを装備した最初の機材は、2016年の第2四半期に長距離路線で導入される予定となっている。また、残る22機のA330にも2016年9月~2017年にわかって順次導入していく。
今回の客室デザイン一新の一環として、プレミアムエコノミーにあたる「エクストラ・コンフォート」の需要に対応すべく、全てのA330にエクストラ・コンフォートを28席増加する。エクストラ・コンフォートではシートピッチが36インチ(約91.5cm)となっているほか、空港ゲートにおける優先搭乗サービスや個人専用電源コンセントなどの特典を用意する。
同社が保有する現行のワイドボディ(2通路)のA330-200は乗客定員294人(ビジネスクラス18席、エクストラ・コンフォート40席、エコノミークラス236席)で、客室デザイン一新後は乗客定員278人(ビジネスクラス18席、エクストラ・コンフォート68席、エコノミークラス192席)となる。エコノミークラスの座席は従来通り、シートピッチ31インチ(約79cm)となっている。