全米興行収入2週連続1位の大ヒットスタートを記録したリドリー・スコット監督×マット・デイモン主演『オデッセイ』(2016年2月5日公開)の予告編が19日、公開された。

マット・デイモン演じる火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニー

10月2日に全米で公開され2週連続1位と好発進、『ゼロ・グラビティ』についで、全米秋興行歴代2位を記録。そのほか20カ国でオープニング1位スタートを飾った。また、全米主要メディアで圧倒的な支持を受け、早くもアカデミー賞候補に名乗りをあげている。

NASAが、脚本から主撮影までプロジェクト全般で重要な協力者およびコンサルタント、アドバイザーを務めた本作は、火星に取り残された宇宙飛行士の不屈の挑戦がたぐり寄せる奇跡を描いた物語。マット・デイモン演じるマーク・ワトニーは、火星での有人探査の最中に嵐に巻き込まれて死亡したと推測され、一人取り残される。生き延びていたワトニーは、わずかな供給品しかない状態で、知恵と精神力、創意工夫の才能を発揮し、4年後のNASAの救出まで生き延びようとする。

公開された予告編では、極限状況でも人間性を失わず、科学を武器に生き残ろうとするワトニーの姿が描かれている。NASAが受信した映像には、ワトニーが「火星で家庭菜園だ」と喜ぶ姿が映し出され、火星という過酷な環境で水と食料を作り、地球との交信に成功したことがわかる。一方、彼を置き去りにしてしまったことを悔やみ救出しようとする乗組員メンバー、NASAの職員や技術者たちの葛藤と友情もみてとれる。

監督は「想像を絶する孤立状態に置かれたマーク・ワトニーが危機的状況に対応していく様子を見せる究極のサバイバル・ストーリーだ」と言い、「マークは、絶望し、避けられないものとして死を受け入れるのか、それとも、これまで培った訓練の成果に、創意工夫の知恵やユーモア・センスを生かして、冷静に問題を解決していくかにかかっている」と、重要なのは自分の意思との戦いだと説明。対して、デイモンは「ワトニーのユーモアと非常に緊迫した状況でも落ち着いて対処できるところに惹かれる」とワトニーのキャラクターについて分析する。


(c) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved