整体師の大山奏です。「最近運動してないなぁ」と思ってはいても、運動不足を実感する機会はなかなかないですよね。年齢を重ねるとともに体は確実になまっていきますので、年を取るほど運動を意識して行わなければいけないということでもあります。そんな加齢に負けないバランス感覚を鍛えるトレーニングをご紹介します。

今回は、バランス感覚と腹部の体幹を鍛えるトレーニングです。

両脚を少しだけ離して立ち、膝を曲げて両手を斜め前下に伸ばします。そこから片脚立ちになり、浮かせた脚と両手を前後に動かします。

最初の姿勢

呼吸を意識し、浮かせた脚と両手を前後に動かす

まずは片脚で上半身を倒した状態でしっかりとバランスや重心の位置を確認しましょう。そこから足を一度後ろに下げ、膝を曲げて前に出すとともに、両腕を伸ばしたまま体に近づけます。

慎重に体を動かそうとすると呼吸を忘れてしまいそうになるので、呼吸はしっかりと続けたままで行いましょう。両腕を体に引き寄せるとともに息を吐き、吸いながら体を伸ばしていきます。浮かせた脚の膝は完全に伸びなくてもOKです。

片脚を持ち上げる

脚を後ろに引く

膝を曲げて脚を前に出し、両手を体に近づける

上半身が立ってしまうのはNG

ポイントは斜めの姿勢をどれくらいきちんとキープできるかにあります。トレーニング中は、ずっと腹部に力を入れてドローイングした状態で行いましょう。

ペースはゆっくりからで構いませんので、上半身をしっかりと斜めにして片脚でバランスをとりながら、体がなるべくぶれないように気をつけてください。上半身が立ってしまうのはNG。45度くらいにキープできればグッドです。

上半身が立っているのはNG

左右交互に10回×2セットからスタート

まずは手を上下に10回ずつ動かすのを1セットとし、左右交互に2セットくらいから始めてみてください。トライしてみると、ふらつきやすい方の脚があると思います。人には利き脚があるので、自分の利き脚と逆の脚で立っているときの方が難しく感じる人が多いと思います。

慣れてきたら、だんだんとスピードを速くしていってもいいです。ただし、体の形はしっかりと保ったままにできるスピードまでです。体が前後左右に揺れるようだと、体幹を使えていない可能性がありますよ。

このトレーニングでかなりぐらつくという人は、立ったまま片脚立ちで靴下を履くのが難しいのではないでしょうか? 普段からデスクワークなどで体を使っていない人は、どんどん体がなまってしまいますよ。少しずつでもいいので体を動かす習慣をつけましょう。

筆者プロフィール: 大山 奏(おおやま かなで)

スピリチュアルと運動が好きなアウトドア系ライター。整体師。癒やしを与えられる人になろうとアロマテラピーインストラクター・セラピストへ向けて勉強中。ストレス解消法は神社巡りと滝行。スピリチュアル系雑誌の執筆から脳科学・恋愛記事まで、興味のあるものには迷わず挑戦している。ブログ「ひよっこライター大山奏」では、日々の出来事を思うままにつづっている。また、これまでのさまざまなストレッチをまとめた電子書籍も販売中。