10月16日から18日まで、東京都・青海のTIME24にて「オーディオ・ホームシアター展 2015(音展)」が開催されている。パナソニックブースには、10月14日に発表されたばかりのハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホンが展示されていた。
パナソニックは2014年10月にハイレゾ対応ヘッドホン「RP-HD10」を発売。2015年10月14日に発表されたイヤホン「RP-HDE10」とヘッドホン「RP-HD5」と は、RP-HD10に続くハイレゾ対応ラインアップとなる。
イヤホンとは思えぬ音場の広さ「RP-HDE10」
RP-HDE10は、11.5㎜径の「HDアキシャルデュアルドライバー」を搭載したハイレゾ対応イヤホン。RP-HD10に使用されていた超多層フィルム(MLF)振動版を採用している点が大きな特徴だ。再生周波数帯域は3Hz~50kHz。ケーブルは着脱可能となっている。
実際に試聴させてもらったが、まず音場の広さに圧倒された。四方八方から音がしみ込んでくる感覚はヘッドホンを思わせる。高域はキラキラ感があり解像度も高い。ハウジングの形が特徴的で、耳から外れにくく作られている点も好印象だ。
お値段以上の「RP-HD5」
RP-HD5は、40mm径ドライバーを搭載したヘッドホン。振動版はRP-HD10やRP-HDE10に使用した超多層フィルム(MLF)振動版とは別のものを使用している。再生周波数帯域は4Hz~40kHz。
試聴した正直な感想を言うと、「これで十分」だと思った。臨場感はハイレゾ音源のポテンシャルをきちんと再現している。装着感も悪くない。個人的には、アジャスト機構でハウジングとヘッドバンドを頭の形状に合わせて調整できる点に、製品ターゲットの広さを感じた。
当然ながら、RP-HD10には音の立体感と解像度で力負けしている。それでも、12,000円前後のヘッドホンとしてはかなり優秀だった。RP-HD5は、ハイレゾユーザーの裾野を広げるという観点で、大きな役割を担う製品になるかもしれない。