2015年3月に行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第7回沖縄国際映画祭」の"TV DIRECTOR'S MOVIE"部門で上映された、映画『田沼旅館の奇跡』が12月5日に全国公開されることが、このほど発表された。
本作は、バラエティ番組『キングオブコント』を放送しているTBSと吉本興業が共同制作した作品。同番組の歴代王者が全員出演する、温泉街の旅館を舞台にしたシチュエーションコメディー映画で、旅館の存続を願って奮闘するヒロインの女性記者役として女優の夏菜や旅館を陰で支える女将役として遠藤久美子も出演している。歴代優勝者で出演するのは、バッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌの7組。
物語は、田沼旅館をなんとか、はやらせたいと願う1人の女性記者が、ある日、宿泊に来たことから始まる。その他の宿泊者は、膨らんだ会社の借金を自分の生命保険で返却しようとしている社長、元妻が再婚するため親子としての最後の旅行に来た父と子、離婚を考え最後の夫婦旅行に来た2人、小説家を装い半年間も旅館に泊まっているその日が時効の犯罪者とくせ者ぞろい。加えて、田沼旅館自体もその日を最後にして、ひっそり経営を終えようとしていた。しかし、女性記者があることに気づいたことをきっかけに、全員の運命が少しずつ変わっていく様を描く。
メガホンを取ったのは、井出比左士監督。脚本は、元コントグループ・WAGEのリーダーで、現在は俳優や脚本家として活動している森ハヤシが務めた。
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