10月16日から18日まで、東京都・青海のTIME24にて「オーディオ・ホームシアター展 2015(音展)」が開催されている。本稿では、JVCケンウッドのブースで見かけたユニークな展示品を紹介する。

音展 2015のJVCケンウッドブース。9月に発売されたハイレゾ対応ヘッドホン「SIGNA 01」などを試聴できる

スピーカーっぽい音を再生「リラックスヘッドホン」

初公開された「リラックスヘッドホン」は、スピーカー再生に近い音を実現するヘッドホン。リラックスタイムや「ながら」作業中の使用を想定している。

ハウジングはコンパクトで、フィット感が強い

ヘッドホンを装着すると「ピリピリ」とノイズのような音が再生される。その際に、独自技術を用いてハウジング内の音響特性を解析。スピーカー再生に近い音像を、ひとりひとりに合わせて生成する。ブースではタブレット端末からソフトウェアを操作し、スピーカー再生のオンオフを切り替えていたが、ヘッドホンそのものにスピーカー再生機能を搭載することも技術的に可能だという。

名刺サイズのウッドコーンスピーカー

確かなブランド力を持つJVCケンウッドのウッドコーンスピーカー。今回、超小型のウッドコーンを採用したデスクトップスピーカーが参考出品された。

3mm径のドライバーユニットを採用し、名刺とほぼ同じサイズのエンクロージャーには響棒を組み込んでいる。本体の台座となる専用スタンドが机上反射音を低減。アンプは内蔵せず、別途用意する必要がある。

ブースでは実際に音源を試聴したが、定位感がかなり高かった。ボーカルが2本のスピーカーの間で歌っており、低音と中高域のバランスも良い。

「プライベート・ウッドコーンシステム」という名称で出品。デスクトップでの使用を想定している

今回展示されたリラックスヘッドホンと小型ウッドコーンスピーカーはともに、プロトタイプ中のプロトタイプで製品化のめどは立っていないという。外寸などの基本スペックは非公開で、背面端子の撮影も叶わなかった。今後の展開に期待したいところだ。