マツモトキヨシHDは15日、同社の連結子会社であったイタヤマ・メディコにおいて、約4億円の水増し不正会計があったことを公表した。
架空棚卸し資産を計上
イタヤマ・メディコはマツモトキヨシHDの連結子会社で、10月1日をもってマツモトキヨシ甲信越販売に吸収合併されている。会計の不正操作は、両社の統合処理の過程によって発覚したもの。
マツモトキヨシHDによると、イタヤマ・メディコは社長の指示により、過去の営業損失発生の事実を隠す目的で、複数年にわたり在庫水増し処理を実施。架空棚卸し資産を計上し、現時点では累計約4億円の水増し不正会計があったことがわかっている。
HDは調査委員会を設置し、事実関係の調査・検証と再発防止の協議を進める。なお不正行為による影響額の全容解明には時間がかかるため、委員会による調査結果を踏まえた上で公表するとしている。