総合1位は4年連続でロンドン
森記念財団 都市戦略研究所は14日、2015年版「世界の都市総合力ランキング」を発表した。それによると、東京の総合順位は2008年の調査開始以来、8年連続の4位となった。
同ランキングは、世界の主要40都市について、6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)における70の指標をスコア化し、ランキングを作成したもの。
総合ランキングの1位は4年連続でロンドン。ロンドンは2012年のオリンピック開催以降、スコアを伸ばし続けて総合1位を維持しており、特に「文化・交流」分野では各指標で順位を上げ、他国を引き離している。2位はニューヨーク、3位はパリで、上位の順位は昨年と同じ結果となった。
4位の東京は、文化・交流分野では訪日外国人数が増加したことなどから、6位から5位へ上昇したものの、上位3都市と比べると、ホテル総数などにおいて依然として大きな開きがみられた。
また、交通・アクセス分野では国際線直行便就航都市数、国際線旅客数が依然として低水準にあり、東京の弱みとなっている。 今後、東京は2020年に開催される東京オリンピックに向けて、現在抱える弱みを強みに変えることができれば、総合順位の向上が期待できるとしている。
アジアでは、5位のシンガポールと7位の香港で、スコアが大幅に上昇。一方、上海は17位(昨年15位)、北京は18位(同14位)に順位を下げた。