毎週日曜日朝7時30分よりテレビ朝日系で放送中の特撮TVドラマ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(毎週日曜 朝7時30分~)の10月18日放送回に、『世界忍者戦ジライヤ』の主人公・ジライヤが出演することが明らかになった。

アカニンジャー(左)とジライヤ

『世界忍者戦ジライヤ』は、「メタルヒーロー」シリーズとして1988年から1989年にかけて放送された特撮TVドラマ。秘宝パコをめぐり、戸隠流忍者・ジライヤと鬼忍・毒斎率いる悪の忍者軍団・妖魔一族、そして様々な能力を持つ世界中の忍者たちが繰り広げる争奪戦が描かれた。当時、忍者が表舞台に出て活躍する特撮ドラマは珍しく、さらに『世界忍者戦ジライヤ』では本物の忍者である戸隠流34代目宗家・初見良昭氏が武芸考証を担当し、実際に出演もするなど革新的な作品として話題を呼んだ。

放送回では、ジライヤの変身前の姿である山地闘破役・筒井巧がおよそ27年ぶりに同役で出演。出演の依頼を受けて「正直言ってうれしかったです」と語る筒井は、「(10月7日に10年ぶりの完全新作がBlu-ray&DVDで発売された)『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』の撮影の時に、冗談半分で『ジライヤ 30 Years After』もやりましょうよって、スタッフの方に言っていたんです。でもその数週間後に『ニンニンジャー』出演の話を聞いて……。そして、台本を見たら、ジライヤ役だったんですね……びっくりでした」と目を丸くする。

劇中では、妖怪コナキジジイの得意技によってアカニンジャー/伊賀崎天晴がジライヤを背負って戦う一幕も。筒井は「天晴(西川俊介)が私を背負ってスロープを走るシーンがあったのですが、テストの時に転んでしまったんです」と明かし、「彼が膝を擦りむいてしまって、かなり痛かったと思うのですが、全く痛いとも言わず、その後も背負い続けて頑張っていました。大人が大人を背負うって大変ですよね。撮影とはいえ、ちょっと申し訳なく思いました」と撮影を振り返っている。

筒井が劇中で着用しているのは、当時実際に使用されていた「道着」や「武神館のワッペン」などの貴重な衣装。今回の撮影のために『ニンニンジャ―』の衣装スタッフが倉庫から探しだしたもので、違和感なく着こなす筒井の27年前と変わらないスリムな体形には驚きの声が上がった。

さらに、本作で演出を担当した竹本昇監督のこだわりも随所に散りばめられており、ジライヤが街中を走る場面では、当時のオープニング映像を完全に再現。並走する2台のトラックの屋根を飛び移るスタントや、窓から突入してオフィスの床を滑走するカットなど、当時を彷彿とさせるシーンが登場する。劇中では、歌手・串田アキラが歌う懐かしの主題歌「ジライヤ」も重要な場面で使用されるという。

「スーパー戦隊」シリーズの『ニンニンジャー』は、4月には「忍者戦隊」の先輩である『カクレンジャー』のニンジャレッドや『ハリケンジャー』のハリケンレッドと共演済み。しかし、今回の『ジライヤ』がその一つとされている「メタルヒーロー」シリーズは別シリーズにあたるため、2人のヒーローの共演はとても貴重な機会になるという。筒井はファンに向け、「当時を懐かしむもよし、親子で感激するもよし、年を取った闘破を見て落胆するもよし。どうぞご自由にお楽しみください」と呼びかけている。

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