パナソニック システムネットワークスは15日、高速な読み取り性能を備えたA4ドキュメントスキャナ「KV-S2087」を発表した。11月13日から発売し、価格は180,000円(税別)。
ボックス型の本体デザインを採用し、設置の安定性を高めるとともに、給紙やオプション搭載への対応力を強化。給紙容量は最大約200枚で、約0.04mmという薄い紙の原稿も読み取れる。シワになった原稿やA3原稿は、オプションのキャリアシートに挟んで給紙、スキャンする。1パス両面スキャンにも対応。紙送りの経路はUターンパスだが、切替レバーによってストレートパスに変更すると、エンボス印刷が施されたプラスチックカードなどをスキャンできるようになる。
イメージセンサーは光学600dpiのCISで、読み取り速度(A4縦置き200dpiまたは300dpi)は、カラー/モノクロとも毎分85枚・両面170面。インタフェースはUSB 3.0、本体サイズはW350×D319×H242mm(各種トレイ収納時)、重量は約9kgとなっている。
付属のスキャンソフトはTWAINとISISに対応し、対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2003 / 2008 / 2012。スキャン時の画像処理機能として、原稿方向補正、パンチ穴除去、カラードロップアウト(マルチカラー/赤/緑/青)、空白ページスキップ、白黒/カラー自動判別、自動傾き補正、両面合成などを備える。
オプションとして、本体に内蔵するインプリンタを用意。スキャンした原稿の裏面に日付や通し番号を印刷することで、管理しやすくなる。印字データと同じものを、スキャンデータに画像として埋め込むことも可能だ。
パナソニックおよびパナソニック システムネットワークスでは、KV-S2087単独での販売だけでなく、オフィス業務における電子ファイリングや文書管理、専門的な業態に向けたワークフローといったソリューションとしても展開する。また、平成27年度は「e文書法」の各種要件が緩和され、マイナンバーに関連してスキャナのニーズが高まっているため、こうした用途に対しても提案していく考えだ。