トヨタ自動車は14日、持続可能な社会の実現に貢献するための新たなチャレンジとなる「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表した。
トヨタ自動車、「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表 |
3領域で6つのチャレンジを掲げる
「トヨタ環境チャレンジ2050」は、気候変動、水不足、資源枯渇といった地球環境の問題に対し、車の持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけるとともに、社会にプラスをもたらすことを目指すもの。「もっといいクルマ」「もっといいモノづくり」「いい町・いい社会」の3領域で6つのチャレンジを掲げた。
「もっといいクルマ」領域では「新車CO2 ゼロチャレンジ」と題し、2050年までにグローバル規模で新車走行時のCO2排出量90%削減(2010年比)を目指す。当面は「省エネルギー」「燃料多様化への対応」の観点から、ハイブリッド技術を核にFCVなどの次世代車の技術開発を推進し普及の加速を図る。なお2020年までに、グローバル新車平均走行時CO2排出量の22%以上削減(2010年比)を目指すという。
「ライフサイクルCO2 ゼロチャレンジ」としては、材料・部品・モノづくりを含めたトータルでのCO2排出ゼロを目標とする。
「もっといいモノづくり」領域では、「工場CO2 ゼロチャレンジ」として2050年までにグローバル工場のCO2排出量ゼロを目指す。加えて今後建設する新工場と生産ラインでは、生産1台あたりのCO2排出量を2020年までに約半減、2030年までに約3分の1削減(2001年比)を目標とする。
「水環境インパクト最小化チャレンジ」では、各国地域事情に応じた水使用量の最小化と排水の管理を行う。
「いい町・いい社会」領域では「循環型社会・システム構築チャレンジ」を掲げ、日本で培った適正処理やリサイクルの技術・システムのグローバル展開に向けて、2016年から2つのプロジェクトを開始する。
「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」では、自然保全活動として2016年より「トヨタ グリーン プロジェクト」など3つのプロジェクトを展開予定。