ソニーは米国時間10月14日、4,240万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「RX1R II」を発表した。米国では11月の発売を予定しており、価格は約3,300ドル。

RX1R IIの同社のCyber-shotシリーズに属する高級コンパクト機で、型番は「DSC-RX1RM2」。2012年発売のRX1、2013年発売のRX1Rと同様に35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載するが、RX1R IIでは最新の裏面照射型「Exmor R」センサーに進化。有効画素数は先代2機種の2,430万画素に対して、RX1R IIでは4,240万画素と大幅にアップした。

RX1R II

世界で初めて、光学可変式(Optical Variable)のローパスフィルターを搭載。カメラの設定でローパスフィルターの効果を、オフ/標準/高の3段階に切り替えられる。電子ビューファインダー(EVF)を新たに搭載したこともトピックの一つ。約240万ドットの有機ELパネルを使い、本体からポップアップする設計となっている。

【動画】Optical Variable ローパスフィルターの解説

AFスピードは初代RX1に比べ30%向上。399点の像面位相差AFポイントと25点のコントラストAFポイントによる「ファストハイブリッドAF」を採用している。これはミラーレス一眼「α7R II」と同様のAFシステムだ。また、コンティニュアスAFモード「AF-C」を用意しており、最高5fpsのAF追尾を可能としている。

レンズは35mm単焦点で絞り開放F2の「ZEISS Sonnar T* 35mm F2」。最短14cmの撮影距離まで被写体に近寄れる。画像処理エンジンには「BIONZ X」を搭載。感度は標準でISO100~25600、拡張でISO50~102400まで対応する。

背面の液晶モニターは3型・約120万ドットで、WhiteMagicと名付けられたもの。上方向に109度、下方向に41度のチルトが可能だ。通信機能はWi-FiとNFCを備え、PlayMemories Camera Appsも利用できる。動画はフルHD・1920×1080ドット、60p/30p/24p、XAVC S形式での撮影をサポートする。

本体サイズはW113.3×H65.4×D72.0mm、重量は約507g(バッテリーとメモリーカード含む)。バッテリーパックはNP-BX1で、背面モニター使用時で最大220枚、EVF使用時で最大200枚の撮影が可能だ。

フルサイズ・有効4,240万画素の裏面照射型「Exmor R」センサー、ポップアップ式のEVFを搭載

背面の液晶モニターはチルトが可能