食品としてより、経済的お掃除アイテムとして知名度が高まった感がある重曹。油汚れ落としだけでなく消臭効果や研磨剤として使うこともでき、ちょっと手を加えて重曹ペーストや重曹水などを作ったりお酢と一緒に使ったりすることで、普段掃除しにくい場所の汚れも落とせる優れものです。ここでは、筆者が実際に試してみて効果を実感した重曹グッズの作り方やオススメの使い方を紹介します。

重曹スプレーは掃除の基本アイテム

油汚れ落としのほか消臭効果も期待できる、何かと出番の多いスプレーです。

スプレーボトル1個 (100均のガーデニングコーナーなどにあるようなもの)と60℃以下のぬるま湯200cc、重曹6gを用意。これをスプレーボトルに入れてよく振って溶かせばできあがり♪ 保存期限は1週間~10日程度が目安です。

家具を傷めることもないので、布にスプレーして家具のほこりや汚れを拭いたり……

トイレットペーパーを併用したりして、トイレのドア掃除にも使えます。

冷蔵庫内の掃除に使うのもオススメ。中にこもりがちな嫌な臭いもなくなります。

しつこい油汚れには重曹ペースト

換気扇などのヒドい油汚れは重曹スプレーにはちょっと重荷。そんな場合は、直接汚れに塗ることができる重曹ペーストがオススメです。しばらく放置してから洗い流すか、布や歯ブラシなどでこすることで頑固な汚れを落としてくれます。

作り方は簡単。重曹と水を約3:1の比率で混ぜるだけ。容器に重曹を入れておいて、様子を見ながら水を足していくとうまく作ることができます。

コンロをどけてみると、油汚れや錆などでかなり汚れていました。ここにペーストを塗って10分放置します。

10分後にペーストを流したところ。ピカピカとまではいきませんが、だいぶキレイになりました。

洗剤を使いたくないところには重曹水

電子レンジの掃除には、重曹水を熱した時に出る蒸気を利用すると便利です。加熱した重曹水はかなり熱いので、やけどには注意してください。

耐熱コップに大さじ2杯程度の重曹と、それよりやや多めの水を入れ、よく溶かして重曹水を作ります。できたらの電子レンジ (500W) で2分加熱します。

15分ほど放置して湯気が汚れを浮き上がらせるのを待ちます。十分汚れが浮いてきたら、ティッシュやキッチンペーパー、乾いた布で拭き取りましょう。

酢とのコラボで消臭効果も

重曹に酢を混ぜると起こる発泡作用を掃除に利用することもできます。シンクやお風呂場の排水溝の掃除、トイレの便器の頑固な汚れなどに効果てき面。消臭効果もあるようです。

重曹を排水溝から約1/2カップ振り入れます。続いて酢1/2カップと反応を促進するための熱湯1/2カップを流し込みます。

すると、シュワシュワと泡が立ってくるので30分ほど放置し、あとは熱湯ですすぎます。

家の中にはいろんな汚れが発生しますが、基本的には油汚れは酸性 (重曹が効く)、水垢はアルカリ性 (お酢が効く) と考えておけば間違いないようです。

重曹スプレー、お酢スプレーを1つずつ作っておくと、掃除がかなりはかどりますよ!

執筆:Yume
フリーライター。緑がいっぱいの東京下町でのんびり暮らしています。カメラ片手の街歩きや旅が趣味兼仕事、と言えるようになりたい。

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