「アーチ干し」。耳慣れないかもしれませんが、洗濯物ハンガーでの干し方の基本はコレ。洗濯物の長短を踏まえて、バランスよく交互につるす干し方です。適当に干す人も多いと思いますが、これを意識するのとしないのとでは風の通りに違いが生まれます。実際に試してみたので確認してみてください。
適当に干すと風の状態はどうなるのか?
最初に、風通しのことを意識せず「長いものを真ん中にする」干し方で試して見たいと思います (けっこうこのような干し方をしている人は多いと思います)。
大きなバスタオルを洗濯物ハンガーの中心につるし、扇風機で風を送ってみます。実際に屋外で洗濯物を干した場合と条件は異なりますが、ここでは実験ということでご了承ください。
写真ではわからないかもしれないのですが……真ん中のバスタオルが山脈のような壁となり、洗濯物に対する風の当たり方に偏りが生じました (バスタオルの左右どちらか一方は風がよく通るのですが、反対側はほとんど風が通らないという状態になりました)。動画だとよくわかります。
「アーチ干し」を意識して干すとどうなるのか?
続いて、洗濯物の長短を考慮して交互に洗濯物ハンガーにつるし、バランスよく「アーチ干し」にし、扇風機で風を送ってみました。
やはり写真だとわかりにくかもしれませんが、洗濯物ハンガーにつるした洗濯物に対して、比較的まんべんなく風が当たっているのがわかります。こちらも動画で確認してみてください。
プロに聞いた - 風通し重視! 早く乾かすための洗濯ハンガーでの干し方
当然ながら風通しは洗濯物の乾きの早さを左右する大事な要素ですので、参考にしてみてください。
教えてくれたのは……
田辺明敏さん
田辺クリーニング 二代目店主。クリーニング一筋30年以上。専用の工場もあり、技術に定評がある埼玉県のクリーニング店を経営。地元商工会の洗濯講座などのセミナー講師も担当している。
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