iPhoneのバッテリーを消費する最大要因といえば、ディスプレイ、システム負荷、そして通信だ。それらすべての機能にアクセスするアプリは、使えば使うほどバッテリーを消費する。だからアプリ利用を控えればバッテリーは長持ち、この点に異論をはさむ余地はない。
しかし、実際のところ、知らないうちにバッテリーを消費しているアプリは少なくない。「バックグラウンドで動作するアプリ」がそれだ。非操作時でも処理を続行(バックグラウンド動作)できるため、ディスプレイを駆動するための電力は必要ないものの、システム負荷と通信は発生するため、ユーザが使用時間/頻度に注意しても着々とバッテリーを消費していく。
バックグラウンドで動作するアプリのうち、注意すべきは『Facebook』だ。どのような処理を背後で行っているかの公式コメントはないものの、「いいね」やコメントが付くやいなや通知が届くあたりから推測すると、頻繁にサーバに問い合わせを行っている可能性が高い。ディスプレイを点灯させることはないにしても、システムと通信の負荷は高頻度で発生するというわけだ。
これまで、バックグラウンド処理にどの程度のバッテリーを消費しているかはまったくの推測だったが、iOS 9で『設定』に追加された「バッテリー」画面を見ると、他のアプリに比べ『Facebook』は特に高いことがわかる。「24時間以内」ではなく「7日以内」タブを見れば、実際に『Facebook』アプリを使用している時間より、バックグラウンド動作している時間のほうが長いことがわかるだろう。
つまり、『Facebook』アプリのバックグラウンド動作を停止させれば、バッテリーのもちは改善される。自分の投稿に付いた「いいね」やコメントを知るまでタイムラグは生じるが、アプリを表示すれば内容にキャッチアップできるので、機能自体は支障ない。少しでもいいからバッテリーを長もちさせたい、というユーザにはお勧めの設定だ。
操作手順をカンタン解説
1 『設定』の「バッテリー」画面を見ると、特に『Facebook』アプリのバックグラウンド動作時間が長いことがわかる。処理の大半をDSPに委ねる『ミュージック』とは異なり、処理はCPUが行うためバッテリー消費量が多くなりがちだ |
2Facebookアプリのバックグラウンド動作を止めるには、『設定』の「Facebook」画面を開く |
(提供:iPad iPhone Wire) |