いすゞ自動車はこのほど、「第44回東京モーターショー2015」(東京ビックサイトで10月30日から一般公開)に、参考出品3台を含む7台の車両と、参考出品2基を含む6基のパワートレインなどを出品すると発表した。
今回のモーターショーでは、車両やエンジンなどのハードだけではなく、車両の省燃費性能や稼動効率を高めるソフトビジネスの両面を紹介。大型トラックの新型「ギガ」のワールドプレミア、昭和20年代に大型長距離輸送車の先駆けとして活躍した「TX80型5トン積みトラック」の参考出品、エネルギーセキュリティの観点から新たに投入する大型トラックの天然ガス燃料車「ギガ CNG-MPI」の参考出品などが行われる。
ワールドプレミアとなる新型ギガは、未来のあるべき姿を見据え、快適な運転環境の実現、省燃費の追及、安全の追及、高積載の確保、情報通信による遠隔サポートといった5つの視点で、その性能を磨き上げている。天然ガス燃料車ギガ CNG-MPIは、都市間トラック輸送でのCO2排出量を低減し、NOX排出量が少なくPMをほとんど排出しない環境性能も魅力だ。
市販車では、一定速走行時には省燃費運転を行い、駆動力の不足や速度が落ちた場合にはモーター走行でサポートする「Smartグライド+e」などの新機能を搭載した小型トラック「エルフ ハイブリッド」、誰もが使いやすいイージードライブ性能を追求した大型路線バスの新型「エルガ」、車線逸脱警報(LDWS)やIESC(横滑り防止等の車両姿勢制御)に加え、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、ミリ波車間ウォーニング(車間距離警報)の安全装置を完備した中型トラック「フォワード Fカーゴ」、海外向けに展開しているピックアップトラック「D-MAX」の中でも、海外の若者に好評を博している特別モデル「X-SERIES」を出品。
車両以外では、これからの時代のディーゼルエンジンのコアとなる、いすゞ独自の思想・技術・性能を備えた次世代高効率ディーゼルエンジンシリーズ「D-CORE」とトランスミッションを紹介。また、先進視覚サポート技術「VAT(View Assist Technology)」、電子式車両姿勢制御システム「IESC(Isuzu Electronic Stability Control)」、商用車テレマティクス「みまもりくん」、稼働サポートプログラム「PREISM」といった新技術・サービスも紹介する。