メルセデス・ベンツ日本はこのほど、クリーンディーゼルモデル「C 220 d」(セダン / ステーションワゴン)を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークで注文受付を開始した。10月の発売を予定している。
メルセデス・ベンツのクリーンディーゼルエンジン搭載モデルは、排出ガスに尿素水溶液「アドブルー」を噴射して化学反応を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCRディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」を採用。世界で最も厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現している。
今回、「Cクラス」に追加された「C 220 d」は、最新の2.2リットル直列4気筒BlueTECエンジンを搭載。ピエゾインジェクターを使用した最新世代のコモンレールシステムや、大きさの異なる2基のターボチャージャーへの排気の流れを可変フラップにより制御する2ステージターボチャージャーなど、最新のメカニズムを採用している。最高出力は170PS、最大トルクは400Nmという高い動力性能を実現した。
トランスミッションは、「Cクラス」として初めて9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用。現在市販されているトルクコンバータ式トランスミッションの中で最も変速段数が多いこのトランスミッションは、ひとつのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現した。
燃費性能は、「C 220 d AVANTGARDE」が20.3km/リットル(JC08モード)など、クラストップレベルを実現。価格は、セダンの「C 220 d AVANTGARDE」が559万円、ステーションワゴンの「C 220 d ステーションワゴン AVANTGARDE」が595万円、「C 220 d ステーションワゴン Sports」が641万円、「C 220 d ステーションワゴン Sports(本革仕様)」が679万円(価格はすべて税込)。