元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(49)が、11日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、巨人・福田聡志投手(32)の野球賭博問題に関してコメントした。
長嶋は「今後の事情聴取次第」としながらも、「心情的には若干救いがあってほしい」。1969年に発覚し複数の選手が永久追放処分を受けた「黒い霧事件」は暴力団関係者からの金銭授受による「八百長問題」だったことから、「もしかしたらそっちも"グレー"かもしれない。今後の事情聴取で分かることなので、そっちの方向にならなければいいなと」と願った。
また、福田投手と面識がある長嶋は、「彼のことはよく知っていますが、すごくムードメーカー的なところもあって。明るい男」とその人柄に触れ、「(現段階で)彼を全否定するのはまだ早いと思う」と主張。「若いし結婚して子どももいるわけだから、1年間謹慎してまた戻って来てほしいというのが僕の心情です」と正直に語った。
さらに、「最初はお小遣い稼ぎのために野球賭博をはじめたと思う」と推測し、「野球選手は気質的に宵越しの銭は持たないようなところがある。賭け事好きな人はすごく多くて、賭け事で勝ったから『ツイてるんじゃないか』とか験を担ぐ人が多い」と説明。「(福田投手は)度を過ぎたレベルではあるんだけれども……」と複雑な心境を伝えた。
福田投手は今年8月から9月にかけて、知人男性A氏の誘いを受け、巨人戦を含むプロ野球、米・大リーグ、夏の甲子園大会の試合を対象に賭けを行っていたことが発覚。A氏が川崎のジャイアンツ球場まで借金を取り立てに来たことから、事態が明るみに出た。福田投手は、A氏を紹介した笠原将生投手(24)と共に謹慎処分。今後の調査次第で解雇を含めた処分が決定する。