マイナビはこのほど、2016年卒業予定の全国大学4年生、大学院2年生計5,709件を対象とした「2016年卒マイナビ大学生就職内定率調査」の結果を発表した。調査期間は9月25日~30日。

平均内々定保有社数は1.8社

内定式を直前に控えた9月末の内々定率は前月比10.8ポイント増の79.9%だった。8割の学生が内々定を保有するまでに至っていることがわかる。

内々定率 年度比較(全体)

平均内々定保有社数は1.8社で、前月と比べ0.3社減少した。学生が徐々に内々定辞退を進めている一方で、依然として内々定保有学生のうち、39.5%が複数社からの内々定を保有していることも明らかとなった。

内々定保有学生に「現時点で入社意思の最も高い企業」を尋ねたところ、従業員規模別では、「~49人」の4.3%と「100~299人」の16.7%がそれぞれ前月比1.1ポイント上昇した。中堅中小企業から内々定を受ける割合が増加していることがうわかる。

内々定保有者の今後の活動についての設問では、83.1%が活動終了(「満足したので終了」77.9%+「不満だが終了」5.2%)と回答した。それに伴い未内定者を含めた今後も活動を継続する学生の割合は32.8%となっている。

しかし、いまだに辞退者が出たことによる企業の採用は継続していることから、同社では3割の活動継続学生を巡って、企業が接触を試みる活動が続くと見ている。