最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」のdts Japanブースでは、11.1ch対応オブジェクトオーディオ「DTS:X」の体験コーナーを設置。また、開発中の車載用3Dオーディオ(名称未定)を初公開した。
ブース内には3Dサラウンド環境を体験する3つのコーナーを設置。ホームシアター環境に向いた「DTS:X」や11.1ch相当の臨場感をモバイル端末で再現する「DTS Headphone:X」のほか、初公開となる車載オーディオ用コーデックのコーナーを展開していた。
ホームシアター環境で「DTS:X」体験
DTS:Xは、11.1ch対応の最新オーディオフォーマット。スピーカー配置の自由度が高く、サラウンド再生中も人物のセリフを鮮明に再生できることが特徴だ。
DTS:Xの体験コーナーには「7.1.4」の11.1ch環境を構築。まるで映像の中に入り込んだかのような臨場感ある3Dサウンドを楽しむことができる。体験コーナーは四方を囲まれた「試聴室」ではなく、来場者が気軽に体験できるようなオープンなブースとなっている。取材当日も、多くの来場者が入れ替わりでサラウンド環境を堪能していた。
ヘッドホンで11chサラウンド再生
DTS Headphone:Xは、11.1ch相当のサラウンド音声をモバイル端末で再現するヘッドホン用コーデック。11.1chサウンドはどのヘッドホンでも再生できるが、パナソニックのヘッドホン8種類を「DTS HeadphoneXの効果を最大限に楽しめるヘッドホン」として推奨している。
Headphone:X試聴ブースは残念ながら撮影禁止となっていた。アプリでは、使用するヘッドホンを選択すると、ヘッドホンに最適化されたサラウンド音声が再生される |
サウンドチャンネルチェック画面。サラウンド感はかなりわかりやすく体感できる |
Headphone:Xに対応する映像コンテンツは、専用アプリ「Music Live」で視聴する。Music Liveでは、国内のポップス、ロックアーティストのライブ映像をダウンロード方式で購入できる。また、Music Live内のメニューiConcertsからは、ヨーロッパなど海外のアーティストによるライブ映像をストリーミング方式で再生可能。Music Liveの対応OSは、iOS 7.0以降、Android 4.1以降。
世界初公開の車載用3Dオーディオ
さらに、初公開の車載用3Dオーディオ環境を試聴できるブースを設置。ブース内には前方、後方、天井に計10本のスピーカーを配置し、サラウンド環境を構築する。車載用3Dオーディオを採用した車の完成は、2018年~2019年ごろを予定しているという。