今日の気分は猫ですか? それとも……

猫のブームは覚めやらず、「猫カフェ」は東京のいたるところに登場している。しかし、「猫以外の動物とも遊びたい」という人もいるだろう。そこで今回は、定番の猫、そして街中ではなかなか見ないあの動物のいる東京都西部のカフェを紹介しよう。

猫・猫・猫の空間でまったり

癒やし系動物と言ったら、やはり猫は外せない。そんな猫が約50匹もいるというカフェが「猫カフェきゃりこ」(新宿)だ。ビルの2フロアーが猫だらけというこのカフェは、ドリンクやフードを注文できることはもちろん、マンガも置かれている。ウロウロと歩き回る大量の猫の中でお茶を飲むのもよし、マンガを読むのもよし、思い思いの時間を過ごすことができる。

猫カフェきゃりこには吉祥寺店もある。こちらは駅チカなのがうれしい。明るくリラックスできる空間は、ショッピングの合間にふと立ち寄ってみたくなるような気楽さだ。また、吉祥寺では10月1日~31日まで、街をあげての「吉祥寺ねこ祭り」が行われる。猫グッズの販売からギャラリーでの猫にまつわる展示、猫とふれあいながらの映画鑑賞会、飼い主のいない猫との出会いの場など、まさに猫三昧のイベントだ。

新宿店のアクセスはJR「新宿駅」より徒歩7分、吉祥寺店はJR「吉祥寺駅」より徒歩30秒となる。

ペンギンと一緒に一杯

ありえない動物と都会のバーで一杯。そんなことができてしまうのが「ペンギンのいるBar」(池袋)だ。ここは文字通りペンギンがいる。フロアーをウロウロ……ではなく、店内の大型水槽の中にいるのだが、その中をぺたぺたと歩く姿は実にコミカル。目が釘付けになってしまうに違いない。

バーであるからにはカクテルなどのお酒メニューはもちろん充実。その時の気分をバーテンダーに伝えてオリジナルカクテルを作ってもらうこともできるという。ここではぜひ、ドリンクだけでなくフードも注文してみたい。リンゴやニンジンなどがペンギン型だったり、パンケーキにペンギンの焼き印があるなど、手の込んだ隠れペンギンは感動モノ。

朝の4時までオープンしているため、深夜にペンギンを眺めてまったり、なんて楽しみ方もできるだろう。アクセスはJR「池袋駅」より徒歩8分となる。

農場気分!? ヤギのいるお洒落カフェ

農場で見かけることの多いヤギ。草をもぐもぐと食べる仕草といい、都会とはかけ離れた存在だろう。しかし、超の付く繁華街・渋谷の一角にある「桜丘カフェ」(渋谷)にはなぜかヤギがいる。しかも2匹。

カフェはお洒落で落ち着きある雰囲気でまとめられている。そこにヤギがいるとなるとミスマッチかと思いきや、不思議と溶け込んでいるようだ。ヤギはカフェの入り口の囲いの中にいて、道行く人に愛想を振りまいている。「ヤギだ! 」と驚かれるのを鼻高々に楽しんでいるのかもしれない。

お茶をするにはヤギを間近に見られるテラス席がオススメ。白と黒のヤギ「さくら」と「ショコラ」が柵のすき間からニュッと顔を出す。店員にお願いすればヤギに餌をあげることもできるそうだ。

朝は8:30からモーニングを楽しめる。農場にいるようなゆったり気分で一日を始められるかもしれない。アクセスはJR「渋谷駅」より徒歩4分となっている。

ヘビカフェも! よく見るとかわいい!?

キャーと逃げずに見てみると、意外とかわいい顔をしているヘビ。そんなヘビの魅力を存分に楽しめるカフェが「東京スネークセンター」(原宿)だ。

8月8日にオープンしたばかりとういこのカフェのコンセプトは、「ヘビを見て、ヘビに触れ、ヘビに癒される」。カウンターに並ぶアテンダント(ヘビ)は色も大きさも実に多種多様。気に入ったヘビをケースに入れてテーブルまで連れてきてくれるため、ゆっくりと眺めながらのカフェタイムを楽しもう。

ヘビにはもちろん、それぞれ「マイケル」や「うどん」などの名前が付いている。呼んでいると愛着が湧いてくることもあるだろう。そうこうするうちにヘビの魅力にはまってしまったら、ペット用のヘビを購入することも可能だ。ここでは飼育の相談やグッズの販売を行っているうえ、ヘビ専門の診療所まで併設しているという。ヘビ初心者も安心というわけだ。

アクセスは東京メトロ各線「明治神宮前駅」徒歩すぐ。


癒やしを与えてくれるのは、なにもフワフワ系とは限らない。ちょっと非日常的な動物たちと過ごす休日を楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真はイメージで本文とは関係ありません

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。