一畑電車(島根県)は11月7日、今年度で1編成2両が引退する予定の3000系全車両(2編成4両)を連結して運転するイベントを実施する。
同社の3000系は、南海電鉄高野線で使用された21000系を譲り受けた車両。当初は4編成8両在籍していたが、後継車両となる1000系(元東急電鉄1000系)の導入により、現在は2編成に減っており、今年度中にさらに1編成が引退する予定となっている。
これにより、3000系が残り1編成となって4両での運転ができなくなるため、「長年にわたって活躍してきた3000系車両に感謝するとともに、多くの皆様にもその雄姿を見ていただきたい」(一畑電車)との趣旨で、花火大会など特別なときにしか見られない4両運転での運転が実施されることになった。
運行当日の11月7日は、3000系4両で松江しんじ湖温泉~出雲大社前間を2往復運転。事前予約は不要で、一日フリー乗車券(大人1,500円・こども800円)を購入すれば乗車できる。利用者には記念乗車証がプレゼントされるとのこと。午前の運行では車内で、午後の運行では雲州平田駅で、それぞれグッズ販売を行う予定。当日は運転に先立ち、7時30分頃より雲州平田駅構内で連結のための入換え作業も行う予定だという。